みちしるべ 22年03月07日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》


(3月6日→3月11日の週)

2月25日時点のQuick調査の信用評価損率は▲14.32%(前週▲12.93%)。
2週連続で悪化。
2月25日時点の信用売り残は963億円減の6935億円、5週ぶりに減少。
同信用買い残は278億円減の3兆2379億円、6週連続で減少。
信用倍率は4.67倍(前週4.13倍)、4週連続で4倍台。
2月25時点の裁定売り残は9億円減の335億円。
2週連続で減少。
裁定買い残は648億円減の4284億円。
3週ぶりに減少。

2月第4週の週間海外投資家動向。
現物2678億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
先物405億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計3083億円売り越し(2週連続で売り越し)。

2月第3週の週間海外投資家動向。
現物32億円買い越し(6週ぶりに買い越し)。
先物91億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計59億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。

2月第2週の週間海外投資家動向。
現物148億円売り越し(5週連続で売り越し)。
先物2318億円買い越し(5週連続で売り越し)。
合計2169億円買い越し(5週ぶりに買い越し)。

2月第1週の週間海外投資家動向。
現物1705億円売り越し(4週連続で売り越し)。
先物445億円売り越し(4週連続で売り越し)。
合計2151億円売り越し(4週連続で売り越し)。

今年の曜日別勝敗(3月4日まで)

月曜4勝3敗
火曜4勝5敗
水曜5勝3敗
木曜3勝6敗
金曜3勝5敗

戦争というのは当事者以外であれば強い方、勝つ方に付くあるいは応援するというのがセオリーだろう。
戦国時代に遡るまでもなく、派閥抗争だって似たようなもの。
そうすると今回のロシアのウクライナ攻撃は、至って珍しいケースに映る。
世界は弱いはずのウクライナを応援している。
勿論単純な兵力差だけで強弱を論じることはできない。
NATOの向こうには巨大なアメリカがいると考えると一概に弱いとは言えない。
それでも世界的にウクライナを支援する方向。
やはり大義のなさというのが一番なのかもしれない。
強権主義と自由主義の戦いという大義の方が世界では理解されるのだろう。
「貧しき人々」でポケットから孫の本をポロポロ落としながら葬送する行進に向かうポクロフスキー老人。
あんな純粋な世界を描けたドストエフスキーが生まれた地域だが・・・。
「外套」のゴーゴリとか「桜の園」のチェーホフとかたくさんの名作がある。

電子端末での指摘。

相場はロシア・ウクライナ情勢からボラタイルな展開が続いています。
年度末に向けた需給要因にも注目が集まります。
まず、3月下旬は主要企業の配当落ち日。
パッシブ運用による再投資需要が期待できます。
昨年は日経・TOPIX計7500億円程度の買い需要も試算されていました。
日経平均の臨時入れ替えに伴う売り需要を十分吸収できる金額。
下旬はこれらの買いフローに期待できそうです。
気がかりなのは、年度末に向けて金融機関が決算を作りに行くための売り需要でしょうか。
金利が大きく低下しましたが、金利見合いで株式が売られる可能性もありそうです。

★日経平均想定レンジ

下限25461円(ボリンジャーのマイナス3σ)-上限27400円(ボリンジャーのプラス1σ水準)

最近頻繁に登場するSWIFT。
「国際銀行間通信協会」のことで世界中の銀行間の金融取引の仲介と実行の役割。
1973年に世界各国の金融機関が出資して設立した協同組合組織。
本部はベルギーの首都ブリュッセル近郊のラ・ユルプ。
国際金融取引のインフラである通信網を提供。
送金、外国為替、証券取引、デリバティブに伴う金融情報の通信を担っている。
ここからロシアが除外されると原油取引などが難しくなるから経済制裁になり得るとの見方だ。
世界最大級の国際金融会議「サイボスSibos」を毎年主宰。
2012には日本で初めての会議を大阪市で開催した。
もう一つ覚えておきたい点がある。
国際間の決済の多くはアメリカの民間銀行のシステムを使用。
アメリカの民間銀行におけるドル預金の振替で行われているということだ。
アメリカの銀行は大多数の国々と多角的取引関係を結んでいる、
そこには多数の非居住者名義のドル建て預金口座が集中している。
そして存在するのがCHIPS。
Clearing House Interbank Payments System。
(クリアリングハウス銀行間支払システム)。
NY連銀に特別な口座である「CHIPS口座」がある。
世界中の国際金融市場でドル取引の決済は行われる。
その最終決済は、主としてCHIPS媒介としたニューヨークのドル建て当座預金の振替で行われる。
つまり多くの為替取引は米ドルを媒介しているということ。
トルコリラもメキシコペソも円→ドル→新興国通貨という流れに沿って動く。
だから、必要なのは円ドルの動きということになる。
これは意外と知らない人が多い。
加えれば、NY連銀は多くの多国間取引を知る立場にあるということでもある。
これが基軸通貨国のメリットとしてしまえばそれだけのことだが。
ロシアでさえルーブルをドルに換えるには一度ニューヨークを通過しなければいけない。
実務を知らないで空理空論に走るとだんだん意味不明になってくるのかも知れない。

それにしても市場というのはいつも関係者が専門家っぽくなるから不思議な場所だ。
中東紛争の時はイスラムの専門家、東日本大震災の時は原発。
最近ではコロナが登場したことで市場関係者はやたらコロナを語る。
株価じゃ森羅万象を反映するものとされるから、視野は当然広いのかも知れない。
しかし、コロナとロシア、ウクライナ紛争は、知識や脳の記憶や推理のなかで同居できるものでもないだろう。
それこそ通りすがりの専門家もどきのコメントに根拠は薄い。
それでも語る人が多いのは面白い場所である。
昔、哲学者ヴィトゲンシュタインは言った。
「人は語り得ぬことについては沈を黙守らなければならない」。
今となるととても心にしみる言葉だ。

満腹の時にどんなに美味なものを提供されてももう食べられない。
逆に空腹のときはたとえ賞味期限を多少過ぎていても食べられる。
相場だって似たようなものではなかろうか。
高値に極まった時はもういらない。
安値に極まった時は危ない株にでも手を出し勝ち。
満腹感は約3ヶ月で少し収まってきたというのが現在の株式市場のような気がする。
これが値幅ではなく日柄ということだ。

とうとう17ポイントと超弱気水準まで低下した恐怖と欲望指数。
1ケタまで低下すれば大底圏だからあと少しだ。
因みに・・・。
このCNNのFear and Greed Index(FGI)=恐怖と欲望指数。
投資家の恐怖と貪欲の感情を日次、週次、月次、年次で測定している。
恐怖が高すぎると株価が低くなりすぎる可能性があり、貪欲が株価を高くしすぎる可能性がある。
その投資家の感情を評価する7つの異なる要素。
株価モメンタム:S&P500 (SPX) 対125日移動平均
株価の強さ:ニューヨーク証券取引所で52週間ぶりの高値と安値を打つ株式の数
株価の幅:上昇中の株式取引量と下落の株式取引量。
プットとコールのオプション:強気コールオプションの取引量を弱気プットオプションの取引量に対して比較するプット/コール比率
ジャンクボンド需要:投資適格債とジャンク債の利回りのスプレッド
恐怖指数(ボラティリティ・インデックス、VIX)は、市場のセンチメントを表すバロメーターの一つです。
セーフヘイブン需要:株式対米国債のリターンの差

別の表現では・・・、
株価の幅 :ニューヨーク証券取引所の株価はどこまで上昇したか下落したか。
市場の勢い :S&P500は過去125日間の平均をどれだけ上回っているか下回っているか。
ジャンクボンド需要 :投資家はより高いリスク戦略を追求しているかどうか。
安全な避難所の需要 :投資家は債券の相対的な安全性から株に転換しているかどうか。
株価の強さ :1年間の安値と比較して過去52週の最高値に達した株価の合計。
市場のボラティリテは :50日移動平均に活用。VIX指数を活用。
プットアンドコールオプション : プットオプションとコールオプションの比率。

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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