みちしるべ 22年04月25日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(4月25日→4月28日の週)


4月15日時点のQuick調査の信用評価損率は▲12.49%(前週▲12.70%)。
2週ぶりに好転。
4月15日時点の信用売り残は67億円増の6687億円。
3週ぶりに増加。
同信用買い残は131億円減の3兆609億円。
2週ぶりに減少。
信用倍率は4.58倍(前週4.64倍)。
3週連続で4倍台。
4月15日時点の裁定売り残は298億円減の2549億円。
2週連続で減少。
3月4日時点は42億円だった。
裁定買い残は873億円減の7969億円。
3週連続で減少。
2月25日時点は4283億円だった。

4月第2週の週間海外投資家動向。
現物863億円買い越し(3週連続で買い越し)。
先物3億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計866億円買い越し(2週連続で買い越し)。
個人は現物178億円、先物370億円売り越し。
合計192億円の売り越し。
信託銀行は現物2699億円売り越し。
先物389億円買い越し。
合計2309億円の売り越し。

4月第1週の週間海外投資家動向。
現物6857億円買い越し(2週連続で買い越し)。
先物697億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計6139億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
個人は現物2951億円、先物806億円の買い越し。
合計3757億円の買い越し。
信託銀行は現物4930億円売り越し。
先物166億円買い越し。
合計4764億円の買い越し。

今年の曜日別勝敗(4月22日まで)

月曜6勝7敗
火曜8勝8敗
水曜9勝6敗
木曜8勝8敗
金曜7勝9敗


★日経平均想定レンジ

下限26832円(ボリンジャーのマイナス1σ)−上限28119円(200日線)


この頃市場に流行るものは火付け盗賊ではなくESGとSDGs。
指揮者は「なんちゃってESG」と言い出しているが、その実務面からの指摘。
金融庁はESG関連投信の監視を強めるという。
理由は実態を伴わない「グリーンオッシュ」や「WSGウォッシュ」の世界的増加。
2020年に国内資産運用大手のESG関連投信とESGの名前がついていない投信を比較したという。
その結果上位10銘柄の大半が同じポートフォリオだったという事実が発覚したという。
そもそもESG関連金融商品の定義な日本にはない。
だから金融庁は重点監視項目と顧客への十分な説明を求めるという。
漠然と「環境・社会・企業統治」と言われても具体性に欠けるのは事実。
SDGsにしても同様。
なんでもESGにしようとするから「なんちゃって」が発生する。
勉強隙が高じ結果がこの始末という気がしないでもない。
大義名分さえ整っていれば良いという訳ではなかろう。
というか、当たり前のことをクローズアップするからこんなことになる。
加えれば、欧米を目標にするが、先端を進んでいたのは実は日本企業ということに気が付かない学者の責任でもあろう。
舶来信奉でなんでも輸入すればよいというものではない。

長年棲息している株式市場だが不思議なことは結構ある。
例えば、一部の市場関係者からは「政策が悪い」という論調を聞くことがある。
20世紀からいつの時代でも政策不満。
昔は「補正予算の真水の部分が少ない」というような論調が多かった。
「消費税を上げたら株が下がる」という時は首肯できたが、それでも不平不満のはけ口が永田町と霞が関に向く傾向。
当事者能力がほとんどないのだから不毛の議論なのだが床屋政談のように繰り返される。
問題は対抗策があるのかないのかなのだと思うが対案が語られることは滅多にない。
国家観などほとんど伺われずに、単に鬱憤のはけ口。
欲しいのは実行可能な対案だろう。
大衆の意見を代弁しているポピュリズムにも見えるが、かといってフイールドワークをしている訳でもない。
単に個人的感想の世界にしか聞こえない。
もっとも無責任な「政治批判」だけが横行しているのは株式市場だけではないのだろうが・・・。
加えれば・・・。
自分の専門の株式市場とはほとんど縁のない話題、あるいは結果の見えない夢想的分析については結構能弁に語られる。
コロナやウクライナなどが好事例だろう。
不毛地帯の議論が続くとすれば、市場の未来は明るくなくなる。
必要なのは株式市場に生息している自分は何をどうすべきなのか。
傍観者的感想ではなく主体としての実行案だ。
まあ、自分を含めて売名行為や縄張り争い、上昇志向や地位保全、銭ゲバや守銭奴が時折横行する場所。
理想の実現は無理なのかも知れない。

主要24カ国の国境を越えた融資を調査した国際決済銀行(BIS)の調査。
昨年9月末時点で、外国の銀行のロシア向け融資総額は2420億ドル。
このうち、欧州の銀行が1840億ドルと76%を占めた。
米国の銀行は367億ドル。
日本の銀行は163億ドル。
フランスの銀行のロシア向けエクスポージャーは509億ドルで外国銀行によるロシア向け融資の2割。
国別の割合でトップとなっている。
イタリアの銀行は286億ドル、
ドイツの銀行は237億ドル、
英国の銀行は191億ドル。
オランダの銀行は176億ドル。
スウェーデンの銀行は140億ドル。
スイスの銀行は68億ドル。

国内3メガバンクのロシアにおけるエクスポージャー(21年9月末時点)。

★三菱UFJフィナンシャル・グループ
ロシア連邦へのエクスポージャーは2140億円
モスクワとウラジオストクに現地法人を持つ

★三井住友フィナンシャルグループ
貸出金やコミットメントライン、保証取引、出資金など含めて41億ドル(約4700億円)

★みずほフィナンシャルグループ
2177億円(開示されていないロシア現地法人の貸し出しは含まない)。

少しおどろおどろしい見方。
1941年に真珠湾を攻撃した日本は1945年に焦土と化した。
これが1度目の敗戦で軍事力と経済力で負けた。
次は1892年から始まった金融拡大戦争。
ザ・セイホやザ・ノムラハウスなど呼ばれ世界の金融市場に蹂躙した。
しかし1989年の日経平均38915円でピーク。
その後は金融敗戦状態が続き外資系の跳梁跋扈。
これが第二の敗戦。
そして連合国の金融占領状態は継続。
国民金融資産の2000兆円はやはり魅力的に映ることは間違いない。
仕組み債、保険などあらゆる分野でのメインプライヤーは外資系。
国民金融資産は赤ずきんちゃんのように吸い取られていく。
最近では、上がらない日本株よりも動きの良い米株へ。
この流れでマネーは外へ流出していく。
そして東京市場の売買の7割は海外資本だ。
幕末の黒船以来、魅力的だった日本の地政学的位置は変わっていない。
でも流出するのは金に始まり生糸に続き、美術品なども同様。
最期の砦だった円資金も流出し始め、為替面では円安になり価値が減価していきつつある。
自虐的に考えればそんなことになる。


(兜町カタリスト 櫻井英明)


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