みちしるべ 22年08月15日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(8月15日→8月19日の週)

8月5日時点のQuick調査の信用評価損率は▲10.56%(前週▲11.17%)。
2週ぶりに好転。
8月5日時点の信用売り残は184億円増の8264億円。
2週ぶりに増加。
同信用買い残は6億円増の2兆8934億円。
2週連続で増加。
信用倍率は3.50倍(前週3.58倍)。
3週連続で3倍台。
8月5日時点の裁定売り残は71億円減の2813億円。
4週連続で減少。
裁定買い残は160億円増の9504億円。
2週ぶりに増加。
当限は売り残が145億円減の163億円。
買い残が109億円増の7724億円。
翌限以降は売り残が74億円増の2549億円。
買い残が51億円増の1780億円。

8月第1週の週間海外投資家動向。
現物820億円売り越し(2週連続で売り越し)。
先物4196億円買い越し(33週連続で買い越し)。
合計3375億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
個人は現物58億円買い越し。
先物1016億円売り越し。
合計1074億円売り越し。
信託銀行は現物1648億円売り越し。
現物は8週ぶりに売り越し。
先物1096億円売り越し。
合計2745億円の売り越し。

7月第4週の週間海外投資家動向。
現物3083億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
先物1599億円買い越し(2週連続で買い越し)。
合計1483億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
個人は現物140億円買い越し。
先物407億円売り越し。
合計266億円売り越し。
信託銀行は現物116億円買い越し。
先物146億円売り越し。
合計29億円の売り越し。


今年の曜日別勝敗(8月12日まで)

月曜15勝12敗
火曜16勝15敗
水曜17勝13敗
木曜17勝13敗
金曜17勝13敗

8月のSQ値は28535円62銭。
6月のメジャーSQ値28122円、1月のSQ値28266円を上回り今年最高値となった。
昨年12月のメジャーSQ値28523円も上回っておりその先は11月の29388円。
そして9月メジャーSQ値の30085円だ。

★日経平均想定レンジ

下限27558円(200日線)ー上限29000円(心理的節目)

「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のリバランス実施よる買いも相場の追い風」との声。
GPIFが5日に発表した4ー6月期の運用実績は▲1.91%の3兆7501億円。
2四半期連続のマイナスとなった。
運用資産別では、国内株式が▲3.68%(1兆8120億円の損失)。
国内債券が▲1.31%(6383億円の損失)。
外国株式が▲5.36%(2兆6146億円の損失)。
外国債券が△2.711%(1兆3150億円の利益)だった。
GPIFの基本ポートフォリオは、国内・外国の債券と株式に対して各25%均等(債券50%、株式50%)に投資。
乖離許容率は国内債券と外国株式が各々プラスマイナス7%、国内株式がプラスマイナス8%、外国債券が同6%。
25%を超えている資産は圧縮、25%割れの資産は積み増す動きが想定される。
GPIFの6月末時点(総資産194兆7251億円)におけるポートフォリオの内訳。
国内債券が25.65%の49兆9501億円。
外国債券が25.70%の50兆538億円。
国内株式が24.53%の47兆7615億円。
海外株式24.122%の46兆9597億円。
各資産とも許容範囲。
ただ国内および外国債券のウエイトが25%超、国内および海外株式のウエイトが25%割れ、
「債券売り・株式買いのリバランスの動きが想定されよう」との見方だ。
仮に、国内株式のウエイトを25%に戻すとすれば、6月末時点の総資産を基準にすると9200億円程度の買い余地があるとの試算。

現場にはさまざまなヒントがある。
先週は山陽新幹線にで博多に向かう途中の徳山周辺。
左手の瀬戸内海側に徳山曹達や出光興産、あるいは日本ゼオンの大きな工場群。
「大きな」というよりも「巨大な」工場群。
あそこに日本経済のダイナミックさがあった。
あるいはその前日に訪問した萩原工業の工場群。
畳の織りから誕生したフラットヤーンを使ったブルーシートの国内生産量は日本最大。
これがほとんど自動で行われている繊細さは筆舌に尽くしがたい。
しかも本社の総務関係の部署では全員立ち上がって「いらっしゃいませ:の歓迎。
今ではほとんどの企業では失われた美徳。
しかしこれらの規律の徹底が工場の安全性につながっていると感じられた。
週末はヒビノの新スタジオ見学。
「音と映像」がテーマの企業だが、コンサート等で養われた映像技術は合成画像の技術に昇華した。
居ながらにして世界のどこにでもいる風景が撮影可能だ。
しかも光と風によって実在感は現実とそん色なし。
緑色のグリーンスタジオは足元にも及ばない印象だった。
ただどれだけ最先端の機器を使っているにしてもポイントはその技術。
技術の蓄積とコンテンツの多様さが映像を生き生きとさせている。
そして「ロケが中止なんてありませんし、ピンポイントでの日出や夕焼けを演出できます」。
コンテンツ業界にとっては大きな変化に違いない。
将来的にはメタバースの世界はこういう形になるという予感がした。

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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