みちしるべ 22年08月22日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(8月22日→8月26日の週)

8月12日時点のQuick調査の信用評価損率は▲10.48%(前週▲10.56%)。
2週連続で改善。
8月12日時点の信用売り残は587億円増の8851億円。
2週連続で増加。
同信用買い残は505億円減の2兆8428億円。
3週ぶりに減少。
信用倍率は3.21倍(前週3.50倍)。
4週連続で3倍台。
8月12日時点の裁定売り残は121億円減の2691億円。
5週連続で減少。
同裁定買い残は3743億円増の1兆3248億円。
2週連続で増加。
当限は売り残が143億円減の19億円。
買い残が3805億増の1兆1529億円。
翌限以降は売り残が22億円増の2671億円。
買い残が62億円減の1718億円。


8月第2週の週間海外投資家動向。
現物1729億円売り越し(3週ぶりに買い越し)。
先物2714億円買い越し(4週連続で買い越し)。
合計3943億円買い越し(2週連続で買い越し)。
個人は現物2747億円売り越し。
先物599億円売り越し。
合計3338億円売り越し。
信託銀行は現物97億円売り越し。
先物221億円売り越し。
合計318億円の売り越し。

8月第1週の週間海外投資家動向。
現物820億円売り越し(2週連続で売り越し)。
先物4196億円買い越し(3週連続で買い越し)。
合計3375億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
個人は現物58億円買い越し。
先物1016億円売り越し。
合計1074億円売り越し。
信託銀行は現物1648億円売り越し。
現物は8週ぶりに売り越し。
先物1096億円売り越し。
合計2745億円の売り越し。

今年の曜日別勝敗(8月19日まで)

月曜16勝13敗
火曜16勝16敗
水曜18勝13敗
木曜17勝14敗
金曜17勝14敗

虚々実々の反映反復というのが相場なのかも知れない。
経済指標が実で株価が虚。
フツーはそう考えるに違いない。
でも経済指標は所詮移り気な虚の世界。
株価は森羅万象を織り込んだ実の世界。
そう考えても不自然ではないだろう。
虚を反映して実の株価が成立し、でも株価の虚は経済指標を実と錯覚する世界。
所詮合わせ鏡のような成り立ちで、鏡が帰趨か偶数かによって最後の姿が逆に変わるだけ。
鎌倉幕府のおどろおどろしさよりも複雑怪奇な動きになっている。
虚構と事実の反復でどちらかが実体というのも厄介な世界ではある。
「虚と実は二項対立ではなく混ざり合い作用し合う化合物」。
そういう考え方もあろう。

7月30日に迎えたイスラム・ヒジュラ暦の新年。
今年もその後10日間の株高となった。
7月29日(金)の日経平均は27801円。
8月12日の日経平均は28546円。
7月29日のS&P500は4130ポイント。
8月12日のS&P500は4280ポイント。
リーマンショック翌年の2009年以来ほぼ毎年上昇してきた歴史は途切れなかった。
来年のヒジュラの新年は7月19日になる。

業界の長老氏の指摘。
「今年の日経平均の形は野球のフィールドに似ていませんか。
安値圏が内野で高値圏が外野。
外野を抜ければホームランですよ」。

★日経平均想定レンジ

下限27974円(25日線)−上限29900円(ボリンジャーのプラス3σ水準)

ゴールドマン・サックス証券のリポート。
「金融を除く東証プライム上場企業のうち、2月と3月が本決算の1230社を集計。
1Qの当期純利益は前年同期比マイナス22%の減益となった。
しかし、巨額の赤字決算を発表したSBG)を除くとプラス21%の増益だった」。
SBGを除く業種別でプラスの寄与率が大きかったのは卸売業(前年同期比プラス57%)。
海運業(同プラス153%)。
陸運業(黒字転換)。
マイナスの寄与率が大きかったのは、輸送用機器(同マイナス25%)、電力・ガス(同マイナス147%)、電気機器(同マイナス7%)。
「原材料の高騰やサプライチェーンの混乱が影響し、円安の効果は限定的だった」との見方だ。

「是非欲しい明日の新聞あったなら」という相場川柳がある。
SFチックだが、こう願う人は多いだろう。
記事ではなく相場欄が見たいという古典的な川柳だ。
しかし今日起きていることを観察するだけでも十分明日の記事は推測できるだろう。
そもそも欧米の記事は夕刊にも掲載されるが多くは1日遅れ。
現在のロイターやブルームバーグ、市場関係者ならばQuickを見ていれば予測できる。
引け後には決算や信用評価損率や裁定残などの株式指標が発表される。
これも記事になるのは翌朝の新聞だ。
つまり、記事は未来ではなく過去のことの集積。
だから今を大切にすること、そして瞬間反応を重視する。
青い鳥は向こう側ではなくこちら側で囀っているのだ。

逮捕された元東京五輪組織委員会理事の高橋治之氏。
名前を見て思い浮かんだのはイ・アイ・イグループ社長だった高橋治則氏。
バブル期にはホテル・リゾート開発事業を中心に総資産1兆円超の企業グループを構築。
環太平洋のリゾート王と称され世界中での不動産開発を展開。
ベトナム沖では油田開発も手掛けた。
国内では伊豆シャボテン公園を買収し日本携帯電話を設立。
ロイヤルメドウやヒルクレストなどのゴルフ場も開発。
1986年には株式を店頭公開した。
華麗な事業家だったがバブル崩壊とともに会社は負債総額4764億円で破産。
資金源だったのは長銀と東京協和信用組合など。
「長銀(日本長期信用銀行)を潰した男」として金融史上に名をとどめている。
最終的には背任罪で逮捕されたというのが歴史。
まさにバブルの頂点にいた記憶は残っている。
もしそのまま成功していればアメリカの不動産王トランプ氏のようになっていたかも知れない。
因みに同氏の義父は北海道の政商と呼ばれた札幌トヨタの岩沢靖氏。
旧日債銀と懇意だった福島の小針暦二氏と並んで市場で活躍した人物。
歴史の向こう側と政と民の古い関係は清算されていたが、改めて浮き彫りになってきた印象。
それこそレジュームの最終段階での清算なのだろうか。

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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