みちしるべ 22年09月27日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(9月27日→9月30日の週)

9月16日時点のQuick調査の信用評価損率は▲10.56%(前週▲9.42%)。
2週ぶりに悪化。
9月16日時点の信用売り残は90億円増の8561億円。
2週連続で増加。
同信用買い残は1156億円増の3兆2052億円。
2週ぶりに増加。
信用倍率は3.74倍(前週3.65倍)。
9週連続で3倍台。
9月16日時点の裁定売り残は42億円減の1851億円。
4週連続で減少。
同裁定買い残は115億円増の1兆4171億円。
2週連続で増加。
当限は売り残が11億円増の1363億円。
買い残が172億円増の1兆2321億円。
翌限以降は売り残が53億円減の487億円。
買い残が56億減の1850億円。

今年の曜日別勝敗(9月22日まで)

月曜17勝16敗
火曜20勝17敗
水曜18勝18敗
木曜20勝16敗
金曜19勝16敗

既にレートチェックをしていたのだから円買い介入は予定の行動だったのだろう。
FOMCでの0.75%の利上げ。
一方日銀金融政策決定会合は「大規模緩和を維持」。
真逆の政策は継続した。
世界は利上げ、日本は孤独な低金利維持。
しかも介入は日米協調ではなく日本単独。
投機筋に見透かされるのかどうかが課題ではある。
円買い介入は1998年6月以来。
円売り介入は2011年11月だった。
当時の高値は75円台だったから145円台での円買いドル売りは最大約70円の利ザヤとなった。
もちろん日銀に為替で儲ける気はないだろうが一部では「30兆円の利益」と言う声もある。
しかし所詮は両替の世界の出来事。
むしろ懸念は「通貨安対抗の為替介入は衰退への第一歩」に見えること。
円買い=日本買いだが円売り=日本売り。
フツーは「通貨防衛」といえば自国通貨安を防ぐことが目的だ。
だから今回の円買い介入は利にはかなっている。
むしろ円売りドル買い介入は邪道だったとも考えられよう。
当時「円安株高論」が幅を利かせていたが今ではサーと潮が引くように聞かれなくなった。
一貫して「円高こそ望ましい」と主張してきたが蟷螂の斧みたいなものだったことが思い出される。
「通貨売り=国家売り」。
パラドックス的な円高で痛めつけるという奇法の次は常識的な円安で痛めつけられるとすればこれは痛い。
景気経済が両替で支配されるのはあまり良い傾向ではないだろう。
むしろドルペッグでも考えた方が良いのかも知れない。
もっとも江戸時代でも東の銀と西の金という不思議な主役があったのも歴史だが・・・。

★日経平均想定レンジ

下限25986円(週足ボリンジャーのマイナス2σ)−上限28062円(25日線)

17日土曜日経朝刊の見出しは「売買代金が高水準。東証プライム1カ月ぶり」。
これは何か笑える記事だった。
FTSEの銘柄入れ替えで大引けに商いが膨らんだのに「機関投資家が8月以降買っていたハイテク株を売る動き」。
とか「買いに動いたのは個人投資家」などのコメント。
「高配当株買い」あるいは「短期筋の個人による反発狙い」の買いなどの解釈。
記事も記事だが質問した記者に応えた専門家のコメントも興味深い。
何かを持ってこないと説明がつかないのだ。
それを記者が都合よくまとめたように映る。
というか、四方八方に気配りして株価動向を分析することが必要ということだろうか。
単なる需給要因を相場観に結びつけると意味不明となる好事例。

日経ヴェリタスの特集は「積み立てが生む大きな果実」。
FPさんの好きそうな話が載ってきた。

日経平均をバブル絶頂の1989年から毎月1万円買っていたら・・・
89年12月から日経平均を使って毎月1万円の積み立て投信を始めるとしばらくは評価損。
2013年ごろから利益が出始める。
22年3月時点では投資総額393万円に対し、評価額は732万円に増加。
MSCI世界株価指数に毎月1万円、10年間投資した場合。
投資総額の120万円に対して、21年末時点の評価額は255万円。
アクティブ型投信「キャピタル世界株式ファンド」なら、同じ投資方法で評価額は306万円になる。

嘘でも誤魔化しでもない歴然とした事実。
問題は我慢ができるかどうか。
たぶん一番良いのは「忘れて放っておく」なのだろう。
勉強して、日々観察して、なんて必要はおそらくない。
だから、専門家に相談する必要もない。
相当なパラドックスになる。

基準地価で住宅地は31年ぶりの上昇。
8月の消費者物価は変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.8%上昇。
消費税が上がった時期を除くと1991年9月(2.8%)以来31年ぶりの大きな伸び。
政府日銀が目標とする2%を上回っている。
気になるのはいずれも「1991年以来31年ぶり」ということ。
株式バブルは89年に崩壊したが不動産バブルの崩壊はその3年後の91年(平成3年)。
だから平仄は合うことになる。
因みにNHKが「緊急土地改革・地価は下げられる」を5夜連続で放送したのが1990年10月10日?14日。
同様の「鳥は誰のものか」という3回シリーズが放送されたのが1987年9月。
85年から始まったいわゆるバブルの急拡大期の入り口で第1回目の警鐘。
そしてバブルの終末期での断末魔の引導みたいな第2回目。
それでも1991年の年初の日経平均は24000円水準。
高値が27000円水準だった。
そして1987年は年初19000円台で高値が26000円台。
1989年の38915円に至る道筋のスタートだった。
なんか株価が故郷帰りをしているように見えるのは気のせいだろうか。
因みに「株価の里帰り」の解釈。
株価が上昇しているときは過去につけた高値(天井)を目指して上がり続け、
逆に下落しているときは過去につけた安値(底値)にまで戻ろうとするというもの。

TBSの火曜夜の「バナナサンド」。
コーナーの「ハモリ我慢に挑戦」。
これが結構面白い。
コーラスをバックに歌うのだが、途中からコーラスが音を外す仕組み。
これにつられないように歌うのだがなかなか成功しないものだ。
株式投資だって、だれかにハモッて音でなく見通しを外しがち。
「つられない。ハモらない」は新たなキーワードだろうか。

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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