みちしるべ 23年02月20日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》




(2月20日→2月24日の週)

2月10日時点のQuick調査の信用評価損率は▲10.32%(前週▲10.54%)。
3週ぶりに好転。
2月10日時点の信用売り残は347億円増の8645億円。
6週連続で増加。
同信用買い残は141億円増の3兆2153億円。
2週連続で増加。
信用倍率は3.72倍(前週3.86倍)。
3週連続で3倍台。
1月6日時点は5.30倍だった。
2月10日時点の裁定売り残は1769億円減の572億円。
4週連続で減少。
同裁定買い残は381億円減の3602億円。
2週連続で減少。
当限は売り残が1769億円減の572億円。
買い残が1031億円増の3264億円。
翌限以降は売り残が0億円減の0億円。
買い残が1413億円減の337億円。


2月第1週(2月6日─2月10日)の週間海外投資家動向。
現物1864億円買い越し(5週連続で買い越し)。
先物4609億円買い越し(4週連続で買い越し)。
合計6474億円買い越し(4週連続で買い越し)。
個人は現物7703億円売り越し。
先物1352億円売り越し。
信託銀行は現物1758億円売り越し(12週連続で売り越し)。
先物346億円売り越し。
合計2105億円売り越し。

2月第1週(1月30日─2月3日)の週間海外投資家動向。
現物67億円買い越し(4週連続で買い越し)。
先物2493億円買い越し(3週連続で買い越し)。
合計2426億円買い越し(4週連続で買い越し)。
個人は現物683億円買い越し。
先物500億円売り越し。
合計182億円買い越し。
信託銀行は現物1739億円売り越し(11週連続で売り越し)。
先物0。
合計1739億円売り越し。

今年の曜日別勝敗(2月17日まで)

月曜3勝2敗
火曜4勝2敗
水曜4勝3敗
木曜4勝3敗
金曜5勝2敗

11日の日経朝刊では「国際受け渡し不成立急増」の見出し。
1月のフエイル(受け渡し不能)金額は5兆849億円で件数は1247件。
件数はリーマンショックの08年9月以来の水準だという。
背景は日銀の国債買い。
1月は23兆円の買い越しとなった。
一部の国債は発行量に対する日銀の保有割合が100%超という不思議な事例もあるという。
表現的には日銀による国債買占め」。
一部銘柄では市場での流通が極端に減少。
「空売りした投資家が売った相手に渡す決済日までに国債を調達できない事例が増加」。
取引翌営業日とされる受け渡し日までに国債を確保できないと相手方に罰金を払うシステムもある。
また日銀が金融機関に国債を貸し出す制度の利用は1月に121兆円。
12月の2倍に増加したという。
本来金融機関に貸し出した国債は空売りに使ってはいけないという。
しかしこの制度がなければ確かに国債の流通は滞る。
貸し出した国債が空売りに使われるのかどうかは微妙なところだ。
それにしても国債を買占め、国債を貸し出し、国債が売られるものの金利上昇を懸念してまた国債を買う。
この繰り返しは健全とは言えないだろう。
もっとも国の借金である国債の大半を中央銀行が保有する構図。
これも明らかに健全ではない。

大局・俯瞰と局所・細部。
世界経済という大局にこだわっているようで実際は局部の経済指標にこだわる市場。
俯瞰が少ないから大きな流れにはなかなか注目しない。
機能や今日、せいぜい明日か来週の動向にしか焦点がない。
しかも次々とくるスケジュールをこなすだけでその意味や未来像をあまり考えない市場。
だから予測がしにくくなるし、予測すらままならない。
「見極めたい」とか「注意しましょう」などでお茶を濁すコメントになりがちだ。
且つ細部にこだわるのは得意なので決算発表にしても微細にこだわり未来像の影が薄くなる。
市場予想に届かなかったり、市場予想を上回ったしするのは企業の責任なのかどうか。
本当は市場関係者の予想が間違えたというのが正しいのにそれは指摘されない。
しかも3年後の企業動向なんて気にもされない。
それでいいのだろか。
もっとも昔からそういう傾向はあったが。
戦略でなく戦術で戦うと勝てないような気がする。

「上場企業、純利益25%減」との見出し。
日経の調査で決算発表を通過した約9割の3月決算企業の純利益は7兆8900億円。
減益は2四半期ぶり。
背景は「需要減退観測と円高」。

★日経平均想定レンジ

下限26583円(昨年3月月中平均)−上限28274円(ボリンジャーのプラス2σ水準)

春のバイオ祭りの感。
キャンバスのストップ高。
オンコリスバイオやデルタフライの上昇。
バイオ三銃士の面目躍如となってきた。
ただ投資心理というのは面白いもの。
昨年の今頃170円水準だったキャンバスの動きは相当重かった。
しかし夏になり株価が一度ストップ高500円を超えてきたころから動意。
秋に900円台まで上昇したら相当軽くなった。
ただ上昇調整の反復はまだしていた。
1200円を超えるとイケイケドンドン。
そして昨日は2800円台。
相当なスピードだし投資家さんは実はスピード感が好きという気がする。
どんなに良い銘柄で材料を持っていても動かなければ見向きもしない傾向。
ところがひとたび値幅が出てくると一気呵成という印象。
株価に求めているのはやはりスビード間を伴った時間軸と値幅ということだ。
そうすると「長期投資だから」とか「今上がらなくてもいい」という声がなにか気取った言葉に聞こえてくる。
お化粧や着飾らずに欲望のままに「すぐ上がる株が好き」。
本音でいう方が楽だと思う。
格好つけたがるからNISAは制度の解説ばかりだし、世界経済を中心に横文字が横行。
経済スケジュールばかりの相場観測になるのだろう。
だから相場がつまらなくなる。
相場活況に必要なのは頭でっかちの制度ではなく常にヒーローが出現することに他ならない。

MSCIスタンダードインデックス銘柄の定期見直し。
日本の銘柄では、新規採用と除外が2銘柄ずつとなった。
ベイカレント・コンサルティング、マツキヨココカラ&カンパニーの2銘柄を新規採用。
伊藤園、カカクコムの2銘柄を除外する。
指数への反映は2月28日。
11月の定期見直しでは日本は新規採用・除外ともにゼロだった。

米ステートファーム・スタジアム(米国アリゾナ州グレンデール)で行われたNFLの第57回スーパーボウル。
カンザスシティ・チーフス(AFC王者)がフィラデルフィア・イーグルス(NFC王者)を38?35で下して優勝。
3年ぶり3度目のNFL王座に輝いた。
チーフスは過去4年間のスーパーボウルで3度の出場で2勝1敗。
「新たなダイナスティ(王朝)の幕開けを予感させるものとなった」との見方。
ただ残念ながら
AFC王者の勝利では株高アノマリーは成立しない。
逆に3年前の2020年の強烈な反発に期待だろうか。

BofAセキュリティーズは10日付のクオンツリポート。
商品投資顧問(CTA)のポジショニングについてS&P500株価指数先物で買いスタンスを維持。
今後5日間においても強気トレンドが続く。
下落局面での下支え役になりうるとの見方だ。
ナスダック100先物について中立のポジショニング。
ただ指数が上方にブレイクした場合はロングに転換する可能性を指摘。
日経平均先物のポジショニングについて、ロング転換寸前であると推計。
BofAはCTAの日経先物買い転換水準を2万7964円と推計。
ロングに転換した場合は「その規模も相当なもの」となると見込んだ。
リスク・パリティ型戦略について、株式市場のボラティリティの低下を受けて、12週連続で株式のポジショニングを拡大と推計。

一方でブラックロック・インベストメント・インスティテュート(BII)は日本株の投資判断を「アンダーウエート」に引き下げ。
日銀が超金融緩和戦略から政策転換した場合、世界の利回りが上昇。
リスク選好度が低下する可能性があるとした。
これについて、他の主要国との金利引き上げの方向性を一致させるサプライズとなりうると指摘。
「日銀が長期金利の許容変動幅拡大再び拡大するか、イールドカーブ・コントロールを撤廃するなどの政策変更があり得る」。
「誰が就任するにせよ、日本の賃金上昇とインフレのダイナミクスは現在の政策スタンスが限界に達している可能性がある」。
さらに、日銀の金融政策のほか、他の主要国の景気減速に対する日本経済の感応度も投資判断引き下げの要因になったと指摘。
「収益成長率の予想はすでに成長鈍化によるリスクを反映しており、日本の輸出セクターは苦境に立たされると予想される」とコメント。

(兜町カタリスト 櫻井英明)

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