みちしるべ 24年02月26日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》


《Eimei「みちしるべ」》(2月26日→3月1日の週)

2月16日時点のQuick調査の信用評価損率は▲5.57%(前週▲6.92%)。
4週連続で好転。
2月16日時点の信用売り残は813億円増の1兆215億円。
3週連続で増加。
同信用買い残は108億円減の3兆9391億円。
5週ぶりに減少。
信用倍率は3.86倍(前週4.2倍)。
4週ぶりに3倍台。
2月16日時点の裁定売り残は18億円減の380億円。
2週連続で減少。
裁定買い残は3722億円増の1兆6210億円。
3週連続で増加。
当限は売り残が18億円減の380億円。
買い残が3722億円増の1兆6210億円。
翌限以降は売り残が0億円。
買い残が0億円。

2月第2週(2月13日─2月16日)の週間海外投資家動向。
現物3013億円買い越し(7週連続で買い越し)。
先物1878億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計1135億円買い越し(2週連続で買い越し)。
個人は現物3164億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
先物1667億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
合計1497億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
信託銀行は現物4554億円売り越し(6週連続で売り越し)。
先物2812億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
合計1741億円売り越し(6週連続で売り越し)。

2月第1週(2月5日─2月9日)の週間海外投資家動向。
現物3663億円買い越し(6週連続で買い越し)。
先物4457億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
合計8121億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
個人は現物2277億円買い越し(3週連続で買い越し)。
先物716億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計1560億円買い越し(3週連続で買い越し)。
信託銀行は現物5429億円売り越し(5週連続で売り越し)。
先物2058億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計7549億円売り越し(5週連続で売り越し)。

今年の曜日別勝敗(2月22日まで)

月曜4勝1敗
火曜3勝4敗
水曜2勝5敗
木曜5勝3敗
金曜6勝1敗

「史上最高値更新に際して」

3連休前の木曜の朝。
冷たい雨に遭遇しながら羽田空港を福岡に向けて飛び立った。
エヌビディアの決算は想定通りに好調でNY株は大幅高。
しかも「西向くサクライ」。
火曜のラジオ放送で「木曜には日経平均新高値」と宣言していた通りの成り行き。
期待感を込めたフライトとなった。
高度12000メートルの上空は時速240キロという向かい風。
それでも日経平均は史上最高値を更新し29000円台にまで上昇した。
「見果てぬ夢」の実現は空の上で感じた格好。
2月22日に2度目の過去最高値更新となった。
まさに「待っていたぜ」の世界の到来となった。
日経平均の史上最高値更新について結構冷静なコメントも多い。
しかし脳裏には様々な思いが走馬灯のように去来した。
そういえば、1989年12月29日もこんな雨だった。
お昼に新丸ビルの地下で見たNHKのお昼のニュースが報じていたのは「三菱地所ロックフエラーセンター買収」だった。
「アメリカの虎の尾を踏んだかも」とチラッと考えた。
そして、あの日のあの指数が34年も抜けなかった過去最高値になるとは誰も思っていなかった。
暗いことも甦った。
「愛という名のもとに」のチョロも草葉の陰で喜んでいるに違いない。
今まで「特金」があったらどうだっただろう。
証券市場に携わったそれぞれの人たちの脳裏にさまざまの辛苦と歓喜が去来したハズだ。
リーマンショックの頃日経平均は7000円水準。
三原敦雄先生に「今株を買わないでどうする。
君はピーターリンチのように個別株を多くの投資家さんに紹介しなさい」。
と言われたことも思い出された。
ただ高齢者は比較的冷静で「所詮通過点」なんて格好をつけた人が多い。
素直に喜べないところが記憶のかなたにかすんでしまったバブルの傷跡の深さを物語っているのだろう。
年齢で言えば1985年以前に証券市場に携わった人たちは、それでも「株は上がるもの」という思いが強い。
バブル直前入社組は「新人類」と言われ、結構それまでの先輩よりも相場観も営業力もあった層だった。
しかしそれ以降、特に平成以降に証券界に足を踏みいれた人は「株は取り扱ってはいけないもの」みたいな感じで醒めている。
それこそ株なんて色あせて見える世代だろう。
たぶん違うのは2013年以降に足を踏み入れた人たち。
再びの新人類で「株は上がるもの」という経験則しかない。
この世代間の違いがおそらく相場観の強気や警戒感一色に結び付いていくのだろう。

何度歌ったことだろう。
もう歌えなくなるというのは少し寂しい気がする。

《兜町ポエム》「めぐる」

38915円もあったねと
いつか話せる日が来るわ
6994円もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
市場の風に吹かれましょう
回る回るよ株価は回る
喜び悲しみ繰り返し
今は塩漬けの銘柄たちも
生まれ変わって巡り会うよ

株を続ける人々は
いつか故郷に出会う日を
たとえ今日は追証で倒れても
きっと信じて明日を待つ
たとえ今日は果てしなく
売りの嵐が吹いていても
めぐるめぐるよ株価はめぐる
投げとナンピンを繰り返し
今日は倒れた投資家たちも
生まれ変わって歩き出すよ

「カブト」

遠い夢捨てきれずに兜町に戻った
穏やかな春の陽射しがゆれる静かな取引所
塩漬けより悲しみより憧れは強く
寂しさと背中あわせの一人きりの旅立ち

動き始めた世界の株式指数
流れていく株価だけをじっと見ていた
買い物吹雪の兜の空は
悲しいほど赤く澄んで胸が震えた

まぶた閉じれば浮かぶ株価が
迷いながらいつか帰る株の故郷
買い物吹雪の兜の空へ
いつか帰るその時まで夢は捨てない

まぶた閉じれば浮かぶ株価が
迷いながらいつか帰る株の故郷
買い物吹雪の兜の空へ
いつか帰るいつか帰る日経平均38915円


未体験ゾーンに突入した株式市場。
必要なのは「新たな仮需の創造」だろう。
もちろん株式需給面での仮需という意味もある。
しかし、1983年4月に東京ディズニーランドが開業。
そして夏にはファミリーコンピューターが発売された。
「所詮遊園地、所詮ゲーム」。
そんな声もあったが、これらは人々の欲求を満たしてくれた。
だから「欲しいものがある」という状況がでるかどうかは結構課題だ。
明日は美味しいものを食べたい、欲しいものを買いたいというのは人間の根源的欲求だからだ。
これを満たせるものが登場してくれば相場は長続きするに違いない。
欲しいものは「仮需も実需も創造する」からだ。

株式益回り6%台、債券利回り0.7%台。
バブルの頃とは真逆の世界。
ようやくココに気が付くことができるかも知れない。
プライム上場企業の純利益はこの34年で7倍になった。
日経平均は1倍だ。
もし7倍になるのなら最安値から計算しても49000円。
NYダウはこの34年で14倍。
これも計算すれば98000円。
未体験ゾーンだから、目印や目標はない。
すべて過去の延長線上ではなく、自分で開拓し想像していく道程になる。
これを「恐怖」と感じるか「歓喜」と感じるかは当然大きな違いだ。
当時と違うのは欧米からの「羨望と嫉妬」がないこと。
後ろ指をさされない格好で成長を続けることは可能だ。
IBMは日本の半導体について一緒に動いてくれるなんて想像もできなかった世界だ。
「アメリカが反対しない日本」が実力を発揮すれば、企業も株価も成長は可能なはずだ。
人類を頭脳労働から解放する世界の到来は、ものつくりで世界を席巻したの日本の第2次産業革命になるに違いない。

日経平均の過去最高値更新は決して「なごり雪」ではない。
むしろ「翼をください」の状況だ。
そして時は春。
「赤い株価の中に、兜町は萌えて
はるかな高値の果てまでも 株は飛び立つ
限りなく高いそらに持ち株震わせ
自由に書ける株よ 振り返ることもせず
勇気を株価にこめて希望の風に乗り
この広い株式市場に夢を託して」。

「旅たちの日に」を迎えた東京株式市場。
過去は過去で大切だが、もっと大切なのは未来。
「相場は上がりたいときは何があっても上がる」。
「下がりたいときには何があっても下がる」の時代は去った。
逆に34年先の未来を見据えて、小手先でなく大局で市場が育つ時代に変わろうとしている。
もう「見極めなくてもよい」。
そして「もう、傘はいらない。雨、曇りのち晴れ」だ。

★日経平均想定レンジ

下限38508円(22日安値)―上限41446円(週足のプラス3σ水準)

ゴールドマン・サックス証券のリポートは「日本におけるセブン・サムライ(七人の侍)銘柄」。
スクリーニング条件は
(1)日本で最も流動性の高い銘柄(一日平均売買代金5000万ドル以上)、
(2)年初来と過去12カ月の株価パフォーマンスがトップクラス、
(3)2020年以来営業損失もしくは当期純損失を計上していない
(3)の条件でソフトバンクG(SBG、9984)は除外された。
その結果、スクリン(7735)、アドバンテ(6857)、ディスコ(6146)、東エレク(8035)、トヨタ(7203)、SUBARU(7270)、三菱商(8058)が選定された。
半導体関連に偏っている傾向。
そして顕著なのは過去1年の株価変動のほとんどが利益率と株価収益率(PER)の拡大によるもの。
売上成長による変動はごくわずかにすぎないことだという。

株は上がれば下がる。
下がれば上がる。
そして下がらなければ上がらない。
上がらなければ下がらない。
これは自然の摂理だしリズムだ。
17日の日経朝刊での1面の見出しは「上場企業、3期連続最高益」の見出し。
2020年のコロナ禍福で落ち込んだもののその後ジャンプして3年連続で最高益になった。
予想より3.5兆円の上ぶれで総額43.5兆円。
背景は「利上げや円安」との解釈だ。
業績もやはり減らなきゃ増えない。
業績は落ち込んだことによって企業はそれまで以上の努力を重ねる。
その結果、通常の状況の環境が戻れば当然利益は増える。
問題なのはそのあとだ。
過去最高に酔い痴れるとよけいなことにまで投資してしまう。
必要でないことまでも成長政策に含めてくる、
余裕があると、逆にリスクが高まるという気がする。
過去最高益でも気を引き締めた「慎重な姿勢」は望まれる。

ゴールドマン・サックス証券の20日付のリポート。
中身は年明け後の投資信託や上場投資信託(ETF)などの資金フローを元にした個人投資家動向。

(1)年初来の日本株型投資信託への純資金流入はプラスに転じたが、他の地域に比べるとまだ出遅れ感がある。NISA対象の投資信託で最も人気が高いのは、引き続きグローバル株式型(日本株を含む)、米国株式型およびインド株式型。このことは、一つの懸念材料と捉えられているが、これが日本の個人投資家の全体的な投資動向を表しているとは考えていない。

(2)NISA対象ETFの年初来の売買代金は2670億円を突破
過去2週間、NISA対象のETF(ほぼ全額が日本株)の買いが急増している。引き続き、国内個人投資家がNISA対象の投資信託をグローバル株式へのエクスポージャーを確保する手段として使う一方、国内市場への投資手段としてよりコスト効率の高いNISA対象ETFをもっぱら利用していると考える。

(3)日本市場の高騰を受けて日本株型投資信託に対する関心が高まる兆し
年初来で最も人気の高いNISA対象投資信託上位10件には日本株型投資信託は含まれていない。
2月13日―16日の週には、日本株ファンド1件が上位10ファンドに仲間入りしている。
日本株市場が円建てでは世界の市場を大幅にアウトパフォームしていることが今後、個人投資家による国内株式投資の拡大を促すことになるだろう。

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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