みちしるべ 24年04月01日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

《Eimei「みちしるべ」》(4月1日→4月05日の週)

3月22日時点のQuick調査の信用評価損率は▲2.55%(前週▲6.09%)。
3週ぶりに好転。
3月22日時点の信用売り残は1730億円増の1兆926億円。
4週ぶりに増加。
同信用買い残は2102億円減の4兆2183億円。
5週ぶりに減少。
信用倍率は3.86倍(前週4.82倍)。4週ぶりに3倍台。
3月22日時点の裁定売り残は672億円増の5042億円。3週連続で増加。
裁定買い残は2058億円増の2兆2802億円。7週連続で増加。
当限は売り残が562億円増の2973億円。買い残が2057億円増の2兆2782億円。
翌限以降は売り残が110億円増の2069億円。買い残が1億円増の20億円。

3月第3週(3月18日─3月22日)の週間海外投資家動向。
現物960億円売り越し(2週ぶりに買い越し)。
先物612売り越し(4週連続で売り越し)。
合計348億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
個人は現物8726億売り越し(3週ぶりに売り越し)。
先物198億円買い越し(4週連続で買い越し)。
合計8528億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
信託銀行は現物722億円売り越し(11週連続で売り越し)。
先物1575億円買い越し(6週連続で買い越し)。
合計852億円買い越し(11週ぶりに買い越し)。

3月第2週(3月11日─3月15日)の週間海外投資家動向。
現物875億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
先物5964売り越し(3週連続で売り越し)。
合計6839億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
個人は現物4942億円買い越し(2週連続で買い越し)。
先物1461億円買い越し(3週連続で買い越し)。
合計6403億円買い越し(2週連続で買い越し)。
信託銀行は現物6851億円売り越し(10週連続で売り越し)。
先物2976億円買い越し(5週連続で買い越し)。
合計3875億円売り越し(10週連続で売り越し)。

今年の曜日別勝敗(3月29日まで)

月曜7勝3敗
火曜5勝7敗
水曜3勝8敗
木曜7勝6敗
金曜9勝2敗

雇用統計→消費者物価→PCE。
ここにFOMCが加わったりするが、毎月同じことの繰り返し。
事前に騒いで通過で次の指標へ視点は移行。
アレコレ論じるがただそれだけのこと。
いい加減に飽きないものだろうか。
この数年起こっていた米国金利の上昇懸念。そして最近は下落期待。
しかし米国株は一貫して上昇し過去最高値を更新してきた。
ということは、極論すれば米国金利の動向は、実はほとんど株価形成要因ではなかったことになる。金利が上がっても下がっても株価は上昇。
これが結論だ。となるといちいち事前予想を立てて当たった外れたと喧しくするのは無駄な事。
所詮金利は外部環境要因。
重要なのは企業が利益を出し続け成長できるかどうかということ。
これが株価の最大形成要因だろう。
上手くいっているから株価が上昇してきた。
これを無視して外部要因に拘泥せざるを得ない市場は本当に空しいものとなる。

「買いにくい株ほど高く上がる」。
言い換えれば「買いにくい相場ほど高い」。
あるいは「売りやすい相場は高い」
「買いやすい相場は安い」
「売りにくい相場は安い」。
そして「割り高に売りなし、割り安に買いなし」。
値ごろ感や単なる利回り採算だけで判定するのは誤りを生じやすい。
古来の格言では「「売りがたきところが下がり、買いがたきところが上がると知るべし(相庭高下伝)」。
昨日、名古屋でこの話をしたら妙にうなづく参加者がおおかった。
13000円台の三菱重工が1300円台。
株式分割で中身が変わったわけでもないのだがなんか寂しい気になるのが投資家心理。
だから東証プライムの単純平均が下がるのも、中身が変わったわけではないのだが何か寂しい。
レーザーテックが3ケタの株価になったら見向きされるのだろうかという気もする。

米S&P500指数の5ヶ月連続で上昇後の平均リターンのデータ。
過去データ(30回)では28回で12カ月後に上昇、
平均上昇率は12.5%で勝率は93%。
1カ月後は11%上昇(平均0.7%上昇)。
3カ月後は2.6%(平均2.2上昇)。
6カ月後は6.2%(平均1.4%上昇)。
1年後は12.5%(平均9%上昇)。
年初1→3月の3カ月上昇した場合、残り9カ月は20回中19回で上昇。
1987年だけはブラックマンデーがあり15.3%の下落だった。
その他は概ね10%上昇。

★日経平均想定レンジ

下限39713円(25日線)-上限42152円(プラス2σ水準)

もう免罪符の相場観はいらない。
間違うのが怖いから、逃げを残した相場観。
上下どちらを目指すのか不明な相場感。強気を言いながら「注意しましょう。
これだけは気を付けましょう」。気を付けるという免罪符はたいていネガティブだから相場を読み違えやすい。長期上昇基調ということを全く意識してない相場観。
スケジュール重視の目先的な相場観。
相場が理解できないから経済指標に原因を求める相場観。もうこういう相場観はいらない。
市場も株価も投資家さんも明らかに覚醒して新時代の未体験ゾーンに向かっている。
古い相場観は逆に邪魔になる。
必要なのは理性や理論ではなく、常識と感性。
一時代前の専門家は現在の素人となってしまわないようにそれこそ注意しなければならない。
TOPIXが新高値をとってくれば相場は明確に未体験ゾーン。
本当に目印や目標がなくなる。
相場は目印や目標がなければ動けない存在。
となると他人の立てた目印ではなく自分の目印が必要なる。
それば「2と5と8」の法則でもよかろう。
200円-500円-800円。
2000円-5000円-8000円。
2万円-5万円-8万円。
相場はこれを節にして動くという自説である。
これが良いのかどうかは不明だ。
しかし、未体験ゾーンである以上、必要なのは他人の見方ではなく自分の見方。
相場低迷の日経平均7000円-8000円の時代にも「他力でなく自力」と訴えていた。
相場4万円時代もこれば変わらない。
「他力でなく自力」こそ正しい相場観をもたらしてくれるだろう。

CMのメロディというのは知らず知らず脳裏にしまわれている。
第一工業製薬さんと話をしていて洗剤のモノゲンの話を来た時。
突然「金銀パールプレゼント」が甦ってきた。
あるいは積水ハウスリートさんと話をしていてあの不変のCMのメロディが浮かんできた。
「大きく膨らむ夢夢夢」
あるいは「家に帰ろう」なんていう歌詞も。
同じメロディでも歌詞によって印象は変わる。
初期は「朝日」や「光」がちりばめられ企業戦士が戦いに赴くイメージ。
最近は「家に帰れば」とか「まち」がちりばめられ安心安全の場のイメージ。
株だって似たようなものだろう。
切り口によって銘柄の印象は一変する。
「TOPIX(151)が旧基準で史上最高値を更新」との電子端末の記事。
旧TOPIX(150)は2900ポイント台まで上昇。
89年12月18日に付けた史上最高値(2884.80)を大幅に更新した。
TOPIXは2005年に大きな基準見直しが行われていた。
段階的に浮動株比率(FFW)が導入されたことで新旧のTOPIXは異なる指数となっている。
しかし、市場ではなぜか、89年の旧TOPIXの高値を新TOPIXが超えられないのはどうしてだろうといぶかる。
そもそもTOPIX(東証株価指数)東証第一部に上場する株式の時価総額の合計を終値ベースで評価。
基準日である1968年1月4日の時価総額を100として、新規上場・上場廃止・増減資・企業分割などにより修正され、指数化したもの。
株券の持ち合いにより、時価総額のダブルカウントが起きやすい欠点も有していた。
このため、東京証券取引所は、2004年7月に時価総額加重平均型株価指数から浮動株基準株価指数への変更を示唆。
その後、2005年10月31日、2006年2月28日、2006年6月30日の3段階に分けて浮動株基準株価指数へ移行させた。

NISAが始まってもうすぐ3カ月。
日本証券業協会は3月21日、NISA口座の開設・利用状況についての調査を公表。
大手5社とネット証券5社の合計で2月末時点、NISA口座数は1400万口座だった。
2月の口座開設数は53万件。
前年1ー3月の平均(18万件)から2.9倍。
1月の新NISAスタート時に続き2月も口座開設が多かった。
同調査によると、国内株にもしっかり資金が流入。
NISAの成長投資枠での買い付け額は1ー2月合計でおよそ3兆円、つみたて投資枠は5400億円。成長投資枠のうち59%が株式に資金流入。そのうち91%は国内株(ETF、不動産投資信託(REIT)含む)だった。
成長投資枠での買い付け上位は国内株中心。
個人の現金取引の動きを振り返ってみると、23年は相場上昇局面に売り越しとなる「逆張り」の傾向が多かった。
24年1月には260億円の買い越し。
1ー2月まだ短い期間ではあるが現金取引では「順張り」に転じつつある。

「人の行く裏に道あり花の山」。
これを実践してもなかなか儲からないというのが経験則であるような気がする。
「付和雷同して他人と一緒のことをしても儲からない」という意味だろうが、本当にそうだろうか。
他人が同感しない相場観で、銘柄が密かに上がるのだろうか。
他人が同感するからこそ相場は上昇したり下落したりする。
株式投資は比較多数の同館を得る作業だし、比較多数がポジネガどちらかを探る推理。
そんな場除で孤高の人を貫いてもそれこそ狷介。
わかったようでわからない格言でもある。

4月はNYダウとS&P500指数が好調な6カ月間の最終月。
トレーダーズ・アルマナックによれば・・・。
昨年10年9日にMACDで買いシグナルが点灯してから24年3月21日までNYダウは18.4%、S&P500は20.9%上昇。
利下げ期待とAIブームに支えられて、これらの上昇率はすでに過去平均の約2倍に達しているという。
米FACTSETによるとS&P500採用銘柄の1年先の予想1株利益(EPS)に基づくPER(株価収益率)は20.9倍。
過去5年平均(19.0倍)や過去10年平均(17.7倍)を上回っている。
「バリュエーション(投資尺度)面での割高感が意識され始めた可能性もある」との声も。
ただアナリストの1年先のS&P500の予想を集計すると5589.06。
因みに足元の相場に対する1年前の予想は現在の水準を11%ほど下回っていた。
一方、日経平均先物は前週2320円(6.0%)と大幅に上昇。
「バリュエーション(投資尺度)の上昇がどこまで正当化されるかを見極める展開」という訳の分からない指摘もある。

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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