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話題レポート
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【相場展望】
日経平均は15年ぶりの水準だがTOPIXは約8年前の水準に留まる,TOPIX見直しを予想


(4月13日〜4月17日)


 海外投資家の買いが復活してきた。4月第1週の投資家別売買状況によると、海外投資家は現物で4453億円の買い越しとなった。ただ、先物では海外投資家は107億円の小幅売り越し。先物市場での売り仕掛けによる波乱の要素は残っている。


 一方、日経平均は10日午前の東京株式市場で、一時2万円の節目を上回った。取引時間中の2万円台乗せはITブームのピークだった2000年4月以来、約15年ぶりのこと。順調な値上がりである。


 しかし、TOPIXは日経平均に対し大幅なディスカウントの状態にある。日経平均は15年ぶりの水準に達したが、TOPIXはまだ約8年前の水準を回復したにすぎない。日経平均とTOPIXの比率であるNT倍率も低い状態にとどまっている。


 こうした事態はいずれ解消される。日経平均の調整かTOPIXの上げによる解消だ。願わくはTOPIXの上昇で解消して欲しい。14日の3月米小売売上高、15日の3月米鉱工業生産などの米経済指標には注意が必要となりそうだ。米国では2015年第1・四半期決算発表が本格化する。小幅の減益は織り込み済みだが、内容次第では米国株調整の要因になる可能性もある。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR 株式評論家 木村隆、元日本証券新聞編集長)