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かんぽ生命保険は割安感消えるが値幅妙味強く売り出し価格から8割高

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◆値動き大きくゆうちょ銀や日本郵政から換える様子も

上場2日目となったかんぽ生命保険(7181)(東1・売買単位100株)(公開価格2200円、初値2929円、昨日の終値3430円)は5日の後場寄り後に再び上値を追い、前場の高値を上回って約17%高の4120円(590円高)まで上げる場面があった。公開価格(売り出し価格)からは87%高、初値からは41%高となり、同時に上場した郵政3銘柄の中で出色の出足となっている。

同時上場3銘柄の中では最も時価総額が小さいことなどが言われ、上場初日はストップ高。値動きが3銘柄の中で最もダイナミックなため、5日は「値幅狙いの短期資金なども活発に流入している」(市場関係者)。また、日本郵政<6178>(東1)(公開価格1400円、初値1631円、初日の終値1760円)、ゆうちょ銀行<7182>(東1)(公開価格1450円、初値1680円、初日の終値1671円)も十分に利食い出来る展開のため、これらを売却してかんぽ生命に乗り換える動きも出ているようだ。

ただ、当初言われた割安さの面では、1株純資産の何倍まで買われているかを示すPBR(株価純資産倍率)が公開価格での0.7倍から5日は1倍台に乗り、たとえば第一生命保険<8750>(東1)の同0.7倍台との比較では逆に割高になった。また、配当利回りは、株価が上昇した結果、2016年3月期の会社側の予想配当56.0円から見て1.3%台になってきた。このため、市場関係者の間では、「国策がらみのご祝儀相場なので5000円台への上昇も十分にあり得るが、4000円から上は地に足の着いていない状態といえるのではないか」(同)との見方も出ている。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)