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コーヒータイム「消費量と日経平均」

日本は世界的なコーヒー消費国となり、2017年12月時点でのコーヒー輸入量は、European、アメリカ、ブラジルに続き世界第3位です。
特にここ数年で消費量を一気に伸ばしている背景にはコンビニコーヒーが普及した影響が大きいでしょう。
                                                           
今、コーヒー業界は100業態以上もありライバルが多く激戦になっています。
競争の激しい業界では、「スターバックスコーヒー」、「ドトールコーヒー」、「タリーズコーヒー」のコーヒーショップ3社と、コンビニコーヒーを取り扱う「セブンイレブン」、「ファミリーマート」、「ローソン」のコンビニ3社があります。各社で凌ぎを削っています。
 
収穫に手間のかかるアラビカ種の豆を使ったコンビニコーヒーの出現に対し、大衆化したドトールコーヒーは高品質な生豆を直火焙煎するコーヒーとしてフランチャイズ展開も含め、売上げを拡大していきます。
 
一方、スターバックスが提案する「第三の空間」(サードプレース、自宅でも職場でもない空間)で飲むコーヒーは、ライフスタイルを志向する消費者に価格に見合うコーヒーを楽しむ場所として支持されていきます。
 
価格と手軽さで勝負するコンビニ。空間で心地よさを提供するスターバックス。
立地と便利さを訴求するドトールが三つどもえとなり、コーヒー市場のシェア争いが激化しています。そして、2015年、サードウェーブコーヒーのブルーボトルが日本進出を果たしています。



まずは、「第一の波」は、コーヒー豆の流通が盛んになり、豆をひいて丁寧に入れることがトレンドだった19世紀後半から、1960年代まで続く、大量生産・大量消費のコーヒーの時代でした。流通の発達により安価になったことでコーヒーはポピュラーな飲み物になりました。
 
そして、コーヒーの専門店が軒並みオープンしていった「第二の波
1960年代、シアトル系コーヒーチェーンなどの台頭により広がった、深煎り高品質の豆を使ったコーヒーの時代です。
 
現在のコーヒー業界では今「第三の波」と呼ばれるサードウェーブ真っ只中です
コーヒーの生産地への配慮や価値などが注目されるようになり、コーヒーがカップに運ばれるまでのトレーサビリティ、豆の素材や淹れ方など、各々の工程にこだわるスペシャルティコーヒーが注目されているそうです。
 
いつでもどこでも手軽にコーヒーが飲める時代になり、毎日コーヒーを飲んでいるというコーヒー愛好家も増え、オフィスでの仕事中や家事の合間には欠かせないものになっています。
その手軽さやコーヒーの健康的効果や妊婦や高齢者のニーズに追随したカフェインレスコーヒーの広まりなどによるますますのコーヒーブームが沸き起こっています。
 
このコーヒー消費量と日経平均と意外な相関性を持つのをご存知でしょうか。
 
下図は、全日本コーヒー協会がまとめた「コーヒーの消費と日経平均株価」のグラフです。コーヒーの消費量、日経平均ともに、2011年に直近の底をつけた後、2017年まで右肩上がりの状況となっています。

「景気が良くなり、お金に余裕があれば、コーヒーを飲む人が増えると考えられるようで、コーヒー消費と景気に連動する関係が見られる」と分析しているようです。
コーヒー消費量は日経平均の水準を占う先行指標と位置づけられるかもしれません。
 
 
今後、ロイヤルホスト(8179)やドトールコーヒー(3087)も新たなコーヒーチェーン店をオープンさせる予定があるそうで、ますますコーヒー市場が熱くなりそうですよね!
 
これから喫茶店でゆっくりコーヒーでも飲みながら、銘柄探しをしてみては如何ですか?
 
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