リユース市場に眠るお宝
ここ最近は、輸送費、原材料費の高騰や海外生産でのコスト上昇によって新品の洋服が値上がり、買いたくても手を出しにくくなっていますよね。
総務省が今年発表した4月の家計調査によると、消費支出の内訳は、10連休効果で「交通・通信」が大きく伸びた半面、「家具・家事用品」や「被服及び履物」などは減少しました。
また、個人消費は前期比0.1%減で変わらず、こうした背景には、米中通商交渉の長期化に対する警戒感に加え、消費増税への懸念があるようです。
2014年4月に実施された前回の増税時には、値上げもあって節約志向が急速に高まった経緯があり、今年10月の増税でも同様に節約をする人が増えることが予想されます。
そんななか、リユース商品が注目されています。
リユースとは、1度使ったものをそのまま再利用することで、古着や中古家具などを買ったりすることです。
フリマアプリの登場や宅配買い取りなど、手軽で簡単に利用できるサービスが増え、消費者にとって中古品が身近になってきたことを背景に、以前の様な汚い、性能が悪いといったイメージが一変しています。
最近では状態が良く品質の高い商品も多く、抵抗感が低くなり市場が拡大しています。
リユース市場は、スマホの普及とともに2000年から2013年の13年間で、約7.6倍の1兆4900億円のマーケートに成長したと言われており、今後も成長が期待できます。
「衣類・服飾雑貨等」の小売市場規模だけでも推定で約 14 兆円あるそうです。
実質賃金が低迷していることなどから、リユース市場は今後も拡大していくことが予想されます。
不用品のすべてがリユース市場で流通していないことから、潜在的な“お宝”がまだまだ家庭に眠っているといえます。
節約志向の高まりとともにリユース関連銘柄に目を向けてみてはいかがでしょうか。