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猛暑で気温上昇、一部の銘柄もヒートアップ
連日猛威を振るう日本の記録的な暑さに警戒するよう各メディアが伝えている。 

全国的な異常な気温上昇3連休の期間(7月14日〜16日)も、熱中症とみられる症状で搬送された人が全国で2,000人を超えたと報じられていた。 

20日も列島を襲った。 

全国927の観測地点のうち、201地点で最高気温が35度以上の猛暑日となった。 
気象庁はこまめな水分補給や冷房を利用した室温管理など注意を呼びかけている。 
この猛暑を意識したような銘柄物色が株式市場で見られている。 
熱中症対策で欠かせないのは、水分のこまめな補給である。 
ペットボトルの飲料を1日1本飲む人が、さすがの暑さで2本飲めば、その時点で需要は倍増する。 

まずは、飲料関連需要増に対する期待だろう。 
「アクエリアス」の需要増でコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス(2579)、「ポカリスエット」の大塚ホールディングス(4578)。 

主力の「お〜い お茶」「ウーロン茶」、茶葉や緑茶の最大手メーカー伊藤園(2593)。 
ビール・発泡酒のキリンHD(2503)などが買われている。 

アイスクリームの需要も伸びている。 
明治ホールディングス(2269)森永乳業(2264)。 

飲料関連需要が伸びるなら、飲料缶やペットボトルなど容器の需要も上向くとの思惑で東洋製罐グループホールディングス(5901)
熱中症対策では、冷房の適切な使用も常に呼びかけられる。 
エアコンの富士通ゼネラル(6755)。エアコンの冷凍機油原料で世界トップシェアのKHネオケム(4189)。 

外出時の熱中症対策に、体を冷やす冷感グッズも必須アイテムだ。「体に貼る熱さまシート」「帽子ひんやりシート」など冷却シートや冷感持続スプレー「シャツクール」などを手掛ける小林製薬(4967)は年初来高値を更新している。 

その他では、熱中症リスクを回避するため、子供を屋内で遊ばせる需要が見込めるイオンファンタジー(4343)ラウンドワン(4680)なども買われている。
ここで注目したいことは、平常時、流動性が極めて低い猛暑関連の株価が動意づいていれば、個人投資家が猛暑関連株を物色しているといえるだろう。 
驚くことに現在、業績が悪く通常では、手の出せない株でも、特需で業績回復期待との判断で動意づいている銘柄がある。 

まずは、飲料系から、「ミネラル麦茶」(水出しのティーパック麦茶が専門)を手掛ける、石垣食品(2901)。 
先月末に上場廃止の猶予期間を解除されたばかり、売買しているのは個人投資家オンリーで間違いないだろう。出来高も急増している。 

東証2部のセイヒョー(2872)。 
数年に一度、猛暑時に爆上げすることで知られている。 
新潟のOEM中心の氷菓メーカー(『もも太郎』というアイスが新潟で超有名)だ。業績は芳しくないが、夏の定番銘柄であるためか株価は異様に強くなっている。

画像出典:セイヒョーHPより

時価総額は18億円前後と超小型株で、この銘柄を売買しているのは個人投資家オンリーだろうと考える。怒涛の7連騰などしてびっくりだ。 
厳しい暑さは、今も続いており、まだまだ、体温超えの危険な暑さとなることが予想されている。猛暑関連銘柄には引き続き注目を集めそうだ。 

投資家の皆さんもこまめな水分補給をしながら銘柄研究をして欲しい。
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