先読み!ランドセル商戦
数年前まで、ランドセル商戦といえばお盆明けから年末までがピークでしたが、近年ではゴールデンウイーク(GW)頃から商戦が始まり、秋後半にピークを迎えるそうです。
ランドセル商戦は年々前倒し傾向にあり、GWや夏休み、お盆休みなどで帰省した際に一緒に選び、秋までに予約を済ませてしまうケースも増えているようです。
(インターネット調査では購買価格の平均は5万1300円、高いものでは17万円前後)
ランドセルメーカー「天使のはね」の株式会社 セイバンは、商戦第一波であるGWに照準を合わせ出店し、集客を図っています。
イオンは今年から大容量タイプのプライベートブランド商品のパターンオーダーを始める。ランドセル全体の予約開始も3月上旬からと昨年より10日早めた。 愛知と岐阜、三重、静岡の4県では7月中旬まで週末に予約販売会を開区予定だそうだ。
デパートでも、売り場開設時期を早めたり、他では手に入らない限定商品をそろえたりして需要を取り込もうと競っています。
親だけでなく、祖父母にとってランドセルは孫に喜ばれる格好のプレゼント。
祖父母が孫にランドセルを購入するケースが増えています。「孫の日」に向けて、ランドセルをはじめ、文具、衣服、玩具・ゲームなど、祖父母から孫へのプレゼント需要の盛り上がりが期待されています。
セブン&アイ・ホールディングス<3382>
イトーヨーカドーのオリジナルランドセル「Fine Fit」。天使のはね(セイバン)に似ており、女の子のラグジュアリーなデザイン、男の子は力強いデザインが特徴。
機能が充実していることも特徴。「天使のはね」「3D肩ベルト」「ひねピタ」「ぴたっこ美錠」など。背中にフィットし、体への負担を軽くする工夫も数多くなされています。
クラレ<3405>
ランドセル用素材として7割以上のシェアを占める人工皮革「クラリーノ」が丈夫さや軽さからランドセル素材として根強い人気です。
コクヨ<7984>
園児とママの情報誌「あんふぁん」とコラボ。大きさはほぼ一緒でも収容量アップの商品など展開しています。
イオン<8267>
イオンのランドセルの特徴は、24色カラーの展開や、他ブランドとのコラボモデルなど豊富なラインナップにあります。「みらいポケット」は、小マチが8センチまで拡大できる新機能を採用しています。
ニトリHD<9843>
業界では5万円以上が主流だが、最も高価なものでも4万円台という手頃な値段は魅力。「わんぱく組」シリーズ。知名度もアップし、デザイン性が高いものも増えています。
サンリオ<8136>
女の子にお馴染の「ハローキティ」「ぼんぼんりぼん」など、可愛らしいキャラクターが特徴です。ラインナップも男女それぞれ5種類以上があり、その中からさらにキャラクターを選べます。
ランドセルの機能も進化を見せている。A4判ファイルが入る幅広タイプや、立体的な肩ベルトと厚めの背中クッションによる「腰痛対策」などがあるそうです。
保護者が購入前に下見を重ねる「ラン活(ランドセル活動)」も盛んになっています。
6年間の成長と思い出が詰まったランドセルになるのですから、買う時も良き思い出としたいものですね。また、子供が主役の買い物なので子供にランドセルの印象が悪くなるのは避けたいものです。
メインの指標とはなりえないとしても、ランドセル関連として一つの参考にしていただけたらと思います。