大納会
大納会とは、証券取引所の年末の最終取引日に行われる催事のことで、一般には、催事の行われる年末の最終取引日そのものが「大納会」と呼ばれます。
原則として12月30日(土日が重なった場合は、前営業日)で、この日の取引は、2008年までは前場だけで終了し、後場の取引は行われませんでしたが、2009年の大納会から半休日は廃止され、終日立会となっています。
なお、年始の最初の取引日のことを「大発会(だいはっかい)」といいます。
大発会の傾向として、株価は乱高下することが多いため、利益確定により新年のスタートとなるお年玉ともなるご祝儀相場となることがあります。
■大納会の直近5年間の成績?
日付 | 日経平均 |
2014年12月30日 | -279.07円 |
2015年12月30日 | +51.48円 |
2016年12月30日 | -30.77円 |
2017年12月29日 | -19.04円 |
2018年12月28日 | -62.85円 |
日経平均株価は直近5年間では1勝4敗となっており、勝率が高いとは言えません。
大納会の場合は、翌年の大発会が始まるまでに時間があるため、大納会に株を保有したら1週間ほどは手放すことができません。
この期間に国内外で悪材料が出ないとも限らないため、大納会にリスクヘッジの売りが出やすくなる傾向があるのは仕方ないと言えます。
◎大納会のゲスト一覧(敬称略、肩書などは当時)
2002年 | 長嶋茂雄 | プロ野球・前巨人監督 |
2003年 | 毛利衛 | 宇宙飛行士 |
ASHIMO ホンダの人間型ロボット | ||
2004年 | 野村忠宏 | アテネ五輪柔道男子金メダリスト |
2005年 | 為末大 | ヘルシンキ世界陸上選手権400メートル障害銅メダリスト |
2006年 | 井口資仁 | 米大リーグ・シカゴホワイトソックス |
2007年 | 茂木健一郎 | 脳科学者 |
2008年 | 小椋久美子 | 北京五輪バドミントン女子ダブルス5位 |
潮田玲子 | ||
鈴木孝幸 | 北京パラリンピック競泳男子50メートル平泳ぎ金メダリスト | |
2009年 | 石川遼 | プロゴルファー |
2010年 | 川口淳一郎 | 宇宙航空研究開発機構(JAXA)はやぶさプロジェクトマネジャー |
2011年 | 佐々木則夫 | サッカー女子日本代表監督 |
安藤梢 | サッカー女子日本代表 | |
2012年 | 吉田沙保里 | ロンドン五輪女子レスリング金メダリスト |
2013年 | 安倍晋三 | 首相 |
佐藤真海 | ロンドンパラリンピック・走り幅跳び代表 | |
2014年 | シャーロット・ケイト・フォックス | NHK連続テレビ小説「マッサン」の亀山エリー役 |
「JPX起業体験プログラム」 | 最優秀チーム代表の中高生 | |
2015年 | 佐渡裕 | 指揮者 |
2016年 | 伊調馨 | リオデジャネイロ五輪女子レスリング金メダリスト |
くまモン | 熊本県のPRキャラクター | |
2017年 | 井山裕太 | 囲碁棋士 |
2018年 | 西野 朗 | サッカー指導者 |
大発会の傾向として、株価は乱高下することが多いため、利益確定により新年のスタートとなるお年玉ともなるご祝儀相場となることがあります。
2019年の日経平均は、1月4日の大発会は波乱商状で始まり、この年の安値1万9241円37銭を付けました。年を通して米中関係に振り回される形となったが、対立緩和に向かった12月17日には年初来高値2万4091円12銭を付け、大納会の引け味は悪いながらも、年末にかけて上昇波動を鮮明にし、2020年の相場に期待を抱かせる動きとなりました。
令和初の大納会を迎えた30日の日経平均株価の終値は2万3656円62銭だった。年末としてはバブル期の1990年以来29年ぶりの高値でした。
■大納会の直近5年間の成績?
日付 | 日経平均 |
2014年12月30日 | -279.07 |
2015年12月30日 | 51.48 |
2016年12月30日 | -30.77 |
2017年12月29日 | -19.04 |
2018年12月28日 | -62.85 |
2019年12月30日 | -181.10 |
大納会と大発会の時期は、多くの個人投資家が休暇に入り、いつも以上に活発にトレードが行われるお祭り相場です。
この戦略を活用して、新年一発目でよいスタートダッシュを切ることができるでしょうか。
この戦略の特性上、勝つ年は大勝ち、負ける年は大負けとなる傾向が強いです。
勝つ年の割合が圧倒的に高いものの、過度な信頼はリスクが高いと言えます。
「大納会の引け買い、大発会の寄り売り」戦略を活用する場合には、運用資金の一部だけ回して適切なリスクコントロールをしてください。
大納会とは、証券取引所の年末の最終取引日に行われる催事のことで、一般には、催事の行われる年末の最終取引日そのものが「大納会」と呼ばれます。
原則として12月30日(土日が重なった場合は、前営業日)で、この日の取引は、2008年までは前場だけで終了し、後場の取引は行われませんでしたが、2009年の大納会から半休日は廃止され、終日立会となっています。
なお、年始の最初の取引日のことを「大発会(だいはっかい)」といいます。