あなたは大丈夫?怖い「6月病」
5月の大型連休を過ぎたころから「会社に行きたくない」と感じることありませんか。
私は、毎日行きたくはないですが・・・。
憂うつな気分が現れる症状を「5月病」と呼ばれています。
「5月病」聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。
「5月病」は、病院などで使われる正式な病名ではありません。
医学的には、適応障害、うつ病、パーソナリティー障害、発達障害、パニック障害、不眠症といった病気などがあります。
「5月病」は、特に新入社員や新入生の間で見られ新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称です。
学校への興味を失ったり、入社した若者が、5月の連休明けの頃から仕事に対する関心や意欲を急激に失う、あるいは早く適応できるようにと頑張りすぎて無気力な状態に陥ってしまう、これがいわゆる「5月病」と言われています。
ところで最近は、5月ではなく6月になると、特に社会人の方が同じような状態になる人が増えており、「6月病」と呼ばれて問題になっています。
6月は祝日がなくジメジメした梅雨の悪天候が続き、気圧が不安定になったり、日照量が減少したりすることも重なり、さらに心身のバランスを崩しやすいのが原因と言われております。
長引くと「うつ病」に移行してしまう可能性もあるので要注意です。
実は、「適応障害」と診断された人のうち40%以上が、5年後には「うつ病」などに診断名が変更されています(厚生労働省調べ)。
メンタルヘルス的には一つの大きな鬼門ともいえる要注意時期にこれから突入します。
肉体面に問題がなくても精神が不健全では健康とはいえません。
こまめに心身の疲れを解消して、ストレスを溜めないようにすることが大切です。
精神の健康促進や精神障害の予防や治療を行う市場も近年は拡大傾向にあります。
市場拡大の背景には、政府主導の働き方改革や健康経営の推進、ストレスチェックの義務化などから、企業による従業員の健康維持・増進に関連するサービスの積極的な導入があると思います。
株式市場でもメンタルヘルス関連は悩める現代社会を映した隠れた成長産業といえるかもしれません。
日頃からセルフケアに努めておくことや、ストレスを発散できるような趣味やスポーツでもしっかり汗をかくようなものは、6月病の予防に有効かもしれませんね。