2022年の干支は「みずのえとら」であることに注意
2022年は寅年だが、まず「寅(とら)」とは何か。十二支(じゅうにし)の1つで、子(ね:ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う:うさぎ)・辰(たつ)・巳(み:へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い:いのしし)」の3番目に数えられている。
寅は、地中の生物が陽気とともに地上に出るさまを表す。なぜなら、寅の上の「うかんむり」は建物・組織を表し、下の字は人が協力する・人を助ける意味があるからだ。
現代では「干支(えと)」というと、上記の十二支だけを指すことも多い。だが「来年の干支は」と言われれば、「壬寅(みずのえとら)」と答えるのが正しい。そこで、先人の知恵を借りながら、2022年=壬寅の年の日本株式相場を予測してみたい。
本来の干支(えと)は、「甲(コウ:きのえ)・乙(オツ:きのと)・丙(ヘイ:ひのえ)・丁(テイ:ひのと)・戊(ボ:つちのえ)・己(キ:つちのと)・庚(コウ:かのえ)・辛(シン:かのと)・壬(ジン:みずのえ)・癸(キ:みずのと)」の「十干」(じっかん)と「十二支」を合わせて「十干十二支(じっかんじゅうにし)」で表される。
ちなみに、十干はのちに生まれた陰陽五行説と結びつき、森羅万象を表す五行(「木」「火」「土」「金」「水」)の 、陽である兄(え)と陰である弟(と)の10パターン(5×2)でできていることがわかれば、ぐっとわかりやすくなるだろう。
2022年はこの壬に寅が組み合わされることになる。この2つの文字が意味することは、『雪解けの海を渡る虎』だ。
壬は女偏なら「妊」となる。「生み・産み」は「海」に通じ、母なる海という言葉があるとおり、「海や大河」を意味する。
「冬の寒い夜、じっと我慢の末、新しいものが生まれる」と解釈できる。また寅(虎)は、さんずいをつけると「演」。演には、「水流が長く伸びる・川の水が地面に染み込みながら遠くへ流れていく」等の意味がある。
以上のことから、2022年は、今までの常識が覆され、時代にあった新しい常識が摸索され始める1年になるとみている。
株式市場は、市場参加者の迷いや葛藤が入り乱れ、ボラティリティ(変動率)の高い大揺れの展開になることも、十分に警戒すべきだ。