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英明コラム 2月第3週 マーケットストラテジーメモ
「英明コラム 2月第3週 マーケットストラテジーメモ」


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《マーケットストラテジーメモ》02月 第3週

17日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。相互関税が13日に即時発動されなかったことを消化。ナスダック100指数は0.4%高と、最高値を更新。エヌビディアが2.6%、アップルが1.3%上昇。一方、マイクロソフトは0.5%、アマゾンは0.7%下落。
 
日経平均株価は24円高の39174円高と小幅反発。朝方発表の2GDP速報値が市場予想を上回り、国内長期金利が上昇。銀行や保険といった金融株が買われた。半面、円高・ドル安の進行から自動車株などは軟調で、日経平均は下げる場面もあるなど方向感は乏しかった。東証プライムの売買代金は4兆3941億円。ソニー、アサヒが上昇。電通グループ、アマダが下落。日中値幅は217円52銭とカ月ぶりの低水準。
 
18日(火):
週明けのNY株式市場はプレジデンツデーで休場。欧州株式は堅調展開。ドル円は151円台前半。
 
日経平均株価は96円高の39270円と続伸。欧州株式相場の上昇を引き継いだ買いが三菱重など防衛関連を中心に入った。国内長期金利の上昇を受けて、利ざやが拡大するとの見方から銀行株も買われた。TOPIXは続伸。東証プライムの売買代金は4兆3533億円。ファストリ、ソニーが下落。
 
19日(水):
3連休明けのNY株式市場で主要3指数は揃って上昇。S&P500は終値ベースで過去最高値を更新した。もっとも主要3指数は終始、マイナス圏とプラス圏も往来。2月14日時点でS&P500採用企業のうち383社が決算を発表。このうち74%が市場予想を上回る内容となった。インテルが16.1%急伸。メタは2.8%下落。連騰は20日で止まった。SKEW指数は183,32に上昇。
 
日経平均株価は105円安の39164円と3日ぶりに反落。日銀の高田審議委員による講演が金融正常化に積極的な「タカ派」と受け止められた。外国為替市場で円相場が円高・ドル安方向に振れ、株式市場では日銀の追加利上げを意識した売りが優勢だった。TOPIXは3日ぶりに反落。東証プライムの売買代金は4兆5866億円。東エレ、アドバンテストが上昇。第一三共や大塚HDが下落。上向きの25日線は39120円。
 
20日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って小幅続伸。S&P500は終値ベースでの過去最高値を連日で更新。電動トラックメーカーのニコラが39.1%急落。連邦破産法第11条の下で資産売却を進めると発表した。一方、半導体メーカー、アナログ・デバイセズは四半期の利益と売上高が市場予想を上回り9.7%高。FOMC議事要旨でバランスシートの縮小は「一時停止、または減速させることを検討するべき」との意見が出ていた。FRBは2022年6月以降、満期を迎えた一部の債券について再投資を停止。債券保有額はピーク時の9兆ドルから縮小している。
 
日経平均株価は486円安の39678円と続落。1ドル=150円台前半まで上昇。海外投機筋などが株価指数先物への売りの勢いを強め、日経平均の下落幅は一時700円に迫った。後場は株価指数先物に断続的な買いが入り、次第に下げ渋り。東証プライムの売買代金は4兆4888億円。ニチレイ、ブリヂストンが上昇。富士フイルム、ソニーが下落。下向きの25日線(39087円)から1.15%マイナス乖離。
 
21日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って反落。ウォルマートの今年度の売上高と利益の見通しが市場予想を下回ったことが悪材料。ウォルマートは6.5%安。ターゲットが2.0%、コストコが2.6%下落。2月のフィラデルフィア地区連銀製造業業況指数は18.1。前月から26.2ポイント低下。低下幅は約5年ぶりの大きさ。背景は原材料価格が約2年半ぶりの高水準を付けたこと。
 
日経平均株価は98円高の38776円と3日ぶりに反発。朝方は売りが先行。日銀の植田総裁が「機動的に国債買い入れの増額などをする」と発言。国内金利低下と円下落を支えに日経平均の上昇幅は100円を超える場面があった。ただ3連休を前に買いを手控える投資家は多く、積極的に上値を追う雰囲気は乏しかった。TOPIXも3日ぶりに反発。東証プライムの売買代金は4兆3160億円。日産自、中外薬が上昇。スズキ、リクルートが下落。
 
(2)欧米動向
 
後講釈では・・・。
2月18日のNYダウの騰落レシオが132.71。
S&P500が131,42。
2月19日に連日の過去最高値更新。
SKEW(ブラックスワン)指数が183,12。
週末の急落の兆しではあった。
 
(3)新興国動向
 
日本政府観光局(JNTO)が19日に発表した1月の訪日外国人客数は、前年比40.6%増の378万1200人。
単月での過去最高を更新した。
1月の地域別では、中国が前年比135.6%増の98万0300人と大幅増。
豪州は35.3%増の14万0200人、米国は38.4%増の18万2500人だった。
 


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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