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英明コラム 9月第1週 マーケットストラテジーメモ
「英明コラム 9月第1週 マーケットストラテジーメモ」


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《マーケットストラテジーメモ》09月第1週

 
26日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って急反発。パウエルFRB議長が「ジャクソンホール会議」で行った講演「政策を調整する時期が来た」と言及。これを好感。とはいえ予定通りのスケジュール通過という格好。エヌビディア、アップル、テスラなどの大型株が上昇。金融株も堅調。
 
日経平均株価は254円安の38110円と3日ぶりに反落。下落幅を500円超に広げる場面があった。1ドル143円台半ばを受け、輸出企業の採算悪化が意識された。東証プライムの売買代金は3兆3219億円。ファストリ、信越化が上昇。東エレク、アドテストが下落。日経平均採用銘柄のEPSは2457円と過去最高を更新。
 
27日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。S&P500とナスダック総合は反落。エヌビディアが四半期決算発表を控え2.25%安。NYダウは続伸。キャタピラー、アメックスなどが上昇した。
 
日経平均株価は178円高の38288円と反発。円相場が円安・ドル高に振れたため、主力の輸出関連株に採算改善を見込んだ買いが入った。もっとも米半導体大手エヌビディアの決算発表を28日に控え、投資家の様子見姿勢も強かった。東証プライムの売買代金は3兆2309億円。6月20日(3兆1756億円)に次いで今年2番目の少なさだった。ファストリ、中外薬が上昇。アドテスト。東エレクが下落。空売り比率は39.5%と14日ぶりに40%割れ。
 
28日(水):
火曜の株式市場で主要3指数は揃って上昇。NYダウは連日で終値ベースの過去最高値を更新。エヌビディアが1.5%上昇。上場株の中で最も売買が多かった。アップルが0.4%高。一方、アマゾンは1.4%下落。
 
日経平均株価は83円安の38371円と続伸。エヌビディアの決算発表を控えた様子見モード。TOPIXは高値引けで反発。東証プライムの売買代金3兆2580億円。ソニーG、楽天グループが上昇。セブン&アイ、トレンドが下落。
 
29日(木):
水曜の株式市場で主要3指数は揃って反落。四半期決算待ちでエヌビディアは2.1%下落。年初来の上昇率は154%となった。過去2年では7倍超の上昇。引け後発表された同社株の決算でAIの将来に賭ける投資家らを十分に満足させることができない数字。株価は時間外取引で5%下落した。
 
日経平均株価は9円安の38362円と3日ぶりに反落。米半導体大手エヌビディア株が28日の決算発表後に時間外取引で急落したことを受けて、東京市場では半導体関連株が下落。TOPIXは3日続伸。東証プライムの売買代金は3兆8556億円。8営業日連続で4兆円台を下回った。ファストリ、ファナックが上昇。
ニデック、トヨタが下落。
 
30日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウは過去最高値を更新。ナスダックとS&P500は下落。GDPの上方修正を好感したという解釈。ただエヌビディアは8%安。アップルは1.5%高。
 
日経平均株価は285円高の39647円と反発。前日に米ダウ工業株30種平均が史上最高値を更新したことで投資家心理が強気に傾いた。大引けにかけては一段高となった。8月の日経平均は月間で454円下落。MSCIの株価指数「グローバルスタンダード指数」の構成銘柄の定期入れ替えに伴い、大引けで指数に連動した運用を目指す投資家による持ち高調整の売買も膨らんだ。プライム市場では取引終了間際の1分で2兆円超の売買が成立。東証プライムの売買代金は5兆1924億円。TDK、リクルートが上昇。テルモ、ニトリが下落。
 
(2)欧米動向
 
7月の耐久財受注は前月比9.9%増。
前月の6.9%減からプラスに転じた。
一方、民間設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は0.1%減。
6月の0.5%増(0.9%増から下方修正)から予想外に減少した。
7月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.5%上昇。
前月と変わらずだった。
PCEの発表を受けて9月0.5%の利下げ下げ確率は30.5%に低下。
前日は34%だった。
いずれにしても9月FOMCでの4年ぶりの利下げになる見通し。
 
(3)新興国動向
 
中国国家統計局が31日発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.1。
前月の49.4から低下、6カ月ぶりの低水準。
市場予想は49.5。
8月のサービス業と建設業を含む非製造業PMIは50.3。
前月の50.2から小幅ながら上昇。
製造業と同様に縮小するのではないかとの懸念は和らいだ格好。
 

(兜町カタリスト 櫻井英明)
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