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英明コラム 10月第1週 マーケットストラテジーメモ
「英明コラム 10月第1週 マーケットストラテジーメモ」


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《マーケットストラテジーメモ》 10月 第1週

22日(月):
「合算出来高は263億3000万株とクワドラブルウィッチィングで膨らんだ」
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。物流大手フェデックスが市場予想を上回る決算を発表し2.1%上昇。アップルが3.2%上昇。S&P500とナスダック総合指数は3週続伸。小型株指数のラッセル2000は一時過去最高値を更新したが、終値では0.71%下落。合算出来高は263億3000万株と急増。先物決済のクワドラブルウィッチィングで膨らんだ。
 
日経平均株価は447円高の4万5493円と反発。終値ベースの過去最高値を2日ぶりに更新した。値がさの半導体や電子部品などが買われ上昇幅は一時700円に達した。TOPIXは反発。東証プライムの売買代金は5兆3141億円。アドテスト、ファストリが上昇。SBG、中外薬が下落。
 
24日(水):
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。主要株価3指数全てが3日連続で過去最高値を更新した。半導体大手エヌビディアが3.9%上昇。アップルが4.3%上昇。テスラは1.9%上昇。火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って反落。FRBパウエル議長が「今後の金利決定でインフレ懸念と雇用市場の減速のバランスを取る必要がある」とコメント。これを警戒材料とした格好。
オープンAIへの最大1000億ドルの投資計画発表を受けて前日に上昇していたエヌビディアが2.8%安。アマゾン、マイクロソフト、アップルが下落。ウズベキスタン航空から80億ドル超の受注を獲得したボーイングが2%高。
 
日経平均株価は136円高の4万5630円と続伸。連日で終値ベースの最高値を更新。「午後に開かれた自民党総裁選の候補者らの公開討論会で、次期政権の財政拡張が意識されて次第に上昇」との解釈。米オラクル、米オープンAIとともに新たに5カAIデータセンターを設ける計画を発表したSBGが上場来高値を更新。1銘柄で日経平均を200円以上押し上げた。TOPIXは続伸。16日以来約1週間ぶりに過去最高値を更新。東証プライムの売買代金は6兆51億円。東エレク、フジクラが上昇。ファストリ、ソニーが下落。大商い株専有率(先導株比率)は28.4%
 
25日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って続落。「利益確定の動き」との解釈。「S&Pの予想PERは23─24倍。
今後5年間に年率15%程度の利益成長率が織り込まれており、かなり割高に思える」という声も聞こえてきた。フリーポート・マクモランが17%急落。カナダの鉱山会社リチウム・アメリカズの米上場株は2倍近くに急騰。前日に四半期決算を発表したマイクロン・テクノロジーは2.8%下落。オラクルも1.7%安。
 
日経平均株価は124円高の4万5754円と3日続伸。過去最高値を連日で更新した。
1ドル148円台後半まで下落し輸出関連株の一角が買われた。SBGが実質的な上場来高値を更新。時価総額28兆7825億円と東証プライム市場で2位に浮上した。東エレクが14日続伸。「中間配当の権利付き最終日を26日に控え、個人投資家による買いも入りやすかった」との解釈。TOPIXは3日続伸で過去最高値を連日更新。東証プライムの売買代金は5兆7636億円。TDK、ソニーが上昇。ファストリ、塩野義が下落。
 
26日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って3日続落。{FRBの利下げ見通しを巡る不透明感が高まった」との日替わり解釈。インテルが8.9%高。TSMCに製造分野への投資または提携について打診したと伝わった。中古車販売のカーマックスは第2四半期決算を嫌気して20.1%急落。
 
日経平均株価は399円安の4万5354円と安値引けで4日ぶりに反落。株価指数先物が主導しての売りも目立ち、日経平均を押し下げた。トランプ米大統領が海外から輸入する医薬品に10月1日から100%の追加関税をかけると表明したことで医薬セクターが下落。TOPIXは4日続伸。連日の高値更新。東証プライムの売買代金は6兆2067億円。ファーストリテ、リクルートが上昇。レーザーテク、フジクラが下落。
 
(2)欧米動向
 
米国の第2四半期GDP確報値は年率換算で前期比3.8%増。
改定値の3.3%増から上方修正された。
背景は輸入の減少と個人消費の増加。
ほぼ2年ぶりの大幅な成長率となった。
市場予想は修正なしだった。
 
(3)新興国動向
 
中国株式市場は3年半ぶりの高値水準。
人工知能(AI)の潜在可能性に対する確信の高まりが投資家心理の支えとの解釈。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数は2022年2月以来の高値水準。
AI株指数は週間で7%上昇。
不動産株は3%上昇。
 


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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