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英明コラム 3月第2週 マーケットストラテジーメモ
「英明コラム 3月第2週 マーケットストラテジーメモ」


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《マーケットストラテジーメモ》03月第2週
 
4日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。S&P500とナスダック総合は前日に続き終値ベースで過去最高値を更新。ナスダック総合はザラ場ベースでも過去最高値を更新した。背景は「人工知能(AI)への期待からテクノロジー株への買いの継続」。国債利回りの低下も好感した格好。日経平均株価は198円高の4万0109円23銭と続伸。上昇幅は400円を超えた場面があった。終始4万円台をキープし大引けベースでも史上初の4万円台に乗せ。東証プライムの売買代金は5兆3879億円。ルネサス、三井E&Sが上昇。川崎汽、東電が下落。日経平均採用銘柄のEPSは2387円と過去最高を更新。
 
5日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って反落。もっともAI関連製品への需要拡大期待からエヌビディアなど半導体銘柄が買われた。S&P500は取引時間中の最高値を更新。ただ、全体的には経済指標発表を控えて慎重ムードが強かった。「株価が最高値を更新する中で、機関投資家も個人投資家も乗り遅れの恐怖を幾分感じている」。そんな声もある。
 
日経平均株価は11円安の4万97円と反落。前日のNY株式相場が下落した流れで日本株も利益確定売りに押された。一時270円ほど下げる場面があったが一時プラスに転じ120円ほど上昇した場面もあった。東証プライムの売買代金は5兆1039億円。デンソー、ニトリが上昇。ダイキン、アステラスが下落。
 
6日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って1%超の続落。アップルが2.8%下落。今年第1─6週の中国でのiPhone販売が前年比24%減少したとの調査リポートを嫌気した。ィラデルフィア半導体指数(SOX)は約2%安。テスラが3.9%安。一方、小売大手ターゲットは通期の既存店売上高見通しを好感して12%急伸。
 
日経平均株価は6円安の4万90円と続落。ただ、後場はブラスに転じた時間帯が多かった。TOPIXは続伸。東証プライムの売買代金は5兆1232億円。トヨタ、東エレが上昇。ファストリ、TDKが下落。
 
7日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は反発。2月のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数の増加数が14万人。市場予想(15万人)を下回った。 1月雇用動態調査(JOLTS)の求人件数は2万6000件減の886万3000件。
 
日経平均株価は492円安の3万9598円と続落。4日ぶりに終値で4万円を下回った。下落幅は一時500円を超え今年最大。米国株高を受けて寄り付きは反発。一時終値ベースの史上最高値の40109円を上抜けた場面もあった。ただ日銀の金融政策への警戒感から売り物優勢の展開となった。1ドル148円台も逆風。東証プライムの売買代金は5兆9212億円。川重、安川が上昇。スクリン、レゾナックが下落。
 
8日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は大幅反発。1月の貿易収支の赤字額は前月比5.1%増の674億ドル。財(モノ)の輸入増が赤字幅拡大につながった。週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は横ばいの21万7000件。市場予想は21万5000件だった。
 
日経平均株価は90円高の3万9688円と4日ぶりに反発。一時下げるなど方向感に欠く展開。午後に日経平均の上げ幅は400円に迫った。 東証プライムの売買代金は概算で6兆3949億円と2月16日以来の高水準。売買高は22億3578万株。メジャーSQで膨らんだ。SBG、信越化が上昇。ダイキン、トヨタはが下落。
 
(2)欧米動向
 
2月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比27万5000人増加。
市場予想(20万人増)を上回った。
ただ、過去2カ月分の雇用の増加数が合計16万7000人下方修正。
失業率は約2年ぶりの水準に上昇。
 
(3)新興国動向
 
中国の2月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.7%上昇。
CPIの前年比上昇率は市場予想の0.3%を上回り、11カ月ぶり高水準を記録。
豚肉、生鮮野菜など主要な食料品のほか、春節前後の需要増に伴い旅行の価格が上昇した。
一方、生産者物価指数(PPI)は前年比2.7%下落。
下落率は1月(2.5%)から拡大した。
PPIの下落は1年半以上続いている。
 


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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