話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(10月5日→10月9日の週)
Quick調査の9月25日時点の信用評価損率は▲11.89%。
(前週▲11.21%)。
4週ぶり悪化。
9月25日時点の信用売り残は292億円増の1兆412億円。
4週連続の増加。
2週連続1兆円台。
同信用買い残は586億円増の2兆4412億円。
2週ぶりに増加。
2兆円台は20週連続。
金額ベースでの信用倍率は2.34倍(前週は2.35倍)。
9月25日時点の裁定売り残は486億円増の1兆8044億円。
(当限は1兆7442億円)
4週連続で増加。
同裁定買い残は359億円増の4436億円。
(当限は3269億円)。
2週連続の増加。
今年の曜日別勝敗(10月2日まで)
↓
月曜18勝16敗
火曜20勝16敗
水曜17勝20敗
木曜15勝22敗
金曜18勝19敗。
「株価は上がる」。
あるいは「株を買ってはいけない」。
断定的判断の提供は許されないが、売買の誘因にならないという言い訳もあろうか。
しかし、市場は神聖な場所。
市場関係者の思惑など斟酌せず、傍若無人にあるいは清純無垢で無邪気な心でふるまってくれるものだ。
そういう場所で「株など上がらない」といったところで、それは市場に対する冒とくでもあろう。
ある投資家さんが送ってくれた替え歌。
↓
「弱気、弱気、弱気、弱気
弱気は上がり。
強気、強気、強気、強気
強気は下がる。
兜町だったら知っている
市場の予想は難しい。
市場 日経上昇
市場 タッチアンドゴー
市場 市場 相場は動く」。
市場心理が一方向に傾いたときに起こる逆行現象はしばしば目にするところ。
市場の行方は未来である以上、断定的に断言するうことはできないもの。
市場同様に真摯に無私で邪念なく、過去の値動きやデータに拘泥することなく見なければならない。
森羅万象を取り込んで、どんなにひねり回しても、ファウストのように最後は「もっと光を」になる。
いろいろな方向を眺めチェックすることは重要だ。
しかしここにこだわると大きな見間違いに繋がることに気がつかない人も多い。
市場では独善は通用しないということでもある。
上期(4→9月期)の日経平均の上昇幅は4268円11銭(22.56%)。
バブル期の1987年上期(4444.22円)以来の大きさ。
実に33年ぶりのこととなった。
上昇率は2009年上期(24.95%)以来だ。
また東証マザーズ指数のこの時期の上昇率は98%。
垂涎の的でもあったNASDAQはこの時期の40%の上昇。
これを上回ったことになるからあまり自虐的になる必要もなかろう。
外国人依存症から脱却することも必要だし、他力でなく自らの力で夢を実現できる場もあるということだ。
みずほFGの売買単位の変更が静かに行われた。
いままで売買高上位にいた。
「売買高の増加が相場の節目。
1日5億株を越えれば転換点」というアノマリーも誕生した。
しかし、この2日はフツーの株。
これはこれでたぶん悪くない。
225からSBGとファーストリテを一度抜いてみるというのも一考かも知れない。
その225日経平均。
ドコモが抜けるた時の新規採用の有力候補。
村田(6981)、ローム(6963)、アイシン(7250)、島津(7701)。
日経平均想定レンジ
下限23029円(10月2日安値)ー上限23622円(9月29日高値)
ノーベル賞受賞者発表予定。
↓
医学生理学賞5日(月)
物理学賞6日(火)
化学賞7日(水)
文学賞8日(木)
平和賞9日(金)
経済学賞12日(月)
「分析」と「解析」。
一文字しか違わないが、中身は大きく違う。
英語でも「分析=アナリシス」、「解析=アナリティックス」と違うものだ。
まずは分析。
ある事柄の内容、性質などを明らかにするため、細かな要素に分けていくこと。
あるいは、要素や成分などに分けて構成を細かく調べること。
言い換えれば、袋小路で探す屁理屈の材料探しともいえる。
一方で解析。
物事を分析して論理的に明らかにすること。
あるいは、組織的かつ論理的に調べること。
つまり未来志向ともいえる。
分析は過去、解析は未来。
そう考えると、証券市場に必要なのは分析ではなく解析だと思う。
言葉のわずかな違いは大きな違いにつながるものだ。
菅義偉首相の国連総会でのビデオ演説は東京五輪・パラリンピックの開催に向けた決意表明。
「人類が疫病に培った証として開催する決意だ」。
インディペンスデーの大統領のセリフとダブってきた。
一方でおどろおどろしいのが政府の新たな輸出規制の枠組み。
米国、ドイツ、英国、オランダなどへの提案を検討しているという。
国際的安全保障の脅威となると想定されたその中身。
(1)AI・機械学習:懸念は無人兵器・偽画像による社会混乱
(2)量子コンピュータ:懸念はシステムの暗号解読、ステルス機探知レーダーへの応用
(3)バイオ:懸念は毒性を増した生物兵器、脳信号の外部操作
(4)極超音速:撃ち落とせないミサイル。高速移動する偵察機
日経500は2430.70円と高値引けで史上最高値更新。
1989年12月30日の終値2406.47円、ザラバ高値2410.58円を上抜けた。
更新は30年9カ月ぶり。
今年の指数上昇寄与度上位は任天堂やキーエンス、SMC、日本ペイント、ニトリ、
ダイキン工業、富士通、ダイフク、GMOペイメントゲートウェイなど。
上昇寄与度銘柄は日経平均未採用銘柄が目立っている。
そして値ガサ株も目立つ。
市場の見方。
「日経500は単純平均。
値がさ株の影響が強く出る。
日経平均は新たに値がさ株を入れづらい。
比較的新しい企業に多い高株価銘柄が入らないことで、日経平均は古い銘柄が残り続けやすい。
2000年の30銘柄入れ替えでテクノロジー銘柄を多数組み入れたことも日経平均の重荷」。
つまり新陳代謝の進んだ日経500は史上最高値を更新。
一部重厚長大の呪縛に引きずられた日経平均は高値の半値戻し程度をウロウロ。
古い記憶を引きずる人たちが論じる日経平均は既にアナクロニズムの象徴みたいなものということ。
確かに「比較的新しい企業の高株価銘柄」には成長企業が多い。
「24000円を超えるとか超えない」という議論に意味はなくなってきた印象。
30年は長かったが、ようやく「失われた30年」から脱却の第一歩。
令和の時代には昭和と平成の呪縛から放たれた思考が必要だ。
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」
↓
★人気テーマ・ベスト10
1 デジタルトランスフォーメーション
2 脱ハンコ
3 サイバーセキュリティ
4 量子コンピューター
5 電子政府
6 2020年のIPO
7 マイナンバー
8 電子認証
9 5G
10 遠隔医療
2021年の大河ドラマ第60作は「青天を衝け」。
主人公は新一万円札の顔として注目される渋沢栄一翁。
「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一翁。
約500もの企業を育てたという。
その関連銘柄。
サッポロ(2501)、キリン(2503)、東洋紡(3101)、.
王子(3861)、太平洋セメント(5233)、みずほ(8411)、
JPX(8697)、海上(8766)、東急(9005)、
秩父鉄道(9012)、京阪(9045)、澁澤倉庫(9404)、
東京ガス(9531)、帝国ホテル(9708)。
オーベクス(3583)
1万円札関連では・・・
小森(6349)、日本金銭(6418)、マース(6419)、
オーイズミ(6428)、グローリー(6457)、富士電機(6504)、
東芝テック(6588)、ユビテック(6662)、OKI(6703)、
ムサシ(7521)。
東証の過去のシステムダウンによる売買停止
↓
☆1997年8月1日
システムダウンにより立会場の全銘柄を除いて約9割の銘柄の売買を午前中停止
☆2005年11月1日
株式・CBの取引を午後1時30分まで停止。
システム障害による初の全銘柄売買停止。
☆2005年12月8日
ジェイコム誤発注をシステム上の問題で取り消しできず。
☆2006年1月18日
処理能力の限界を超える注文殺到で午後2時40分以降全銘柄売買停止。
いわゆるライブドアショック。
☆2012年2月2日
アローヘッド内の障害トラブル。
241銘柄の売買を午前中停止。
☆2018年10月9日
一部証券会社の大量注文により約40社の証券会社の注文が不能になった。
(兜町カタリスト 櫻井英明)