調整局面か
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調整局面か |
先週末の日銀の金融政策決定会合で当面は金融引き締め方向に舵を切る可能性が少なくなったことを好感して売り方の買い戻しが優勢となった。直近まで4日続落(トータルで1131円安)していた反動もあったようだ。9月末の中間配当の権利付き最終売買日を今週半ばに控え、配当取りの買いが一部で入っていることもプラスに働き相場を下支えした。
半導体株が強く買われたこともあって、276円高と上に値幅が出た。
米国株が弱かったにもかかわらず、終値(3万2678円)で25日線(3万2591円、25日時点、以下同じ)や75日線(3万2652円)を上回ったことはポジティブだろう。
13週線(3万2424円)も大きく上回っており、投資家心理の改善が見込まれる。
先週22日に安値圏で実体の長い陽線を形成したマザーズ指数も、きょうは高く始まって上げ幅を広げた。大発会につけた年初来安値(712.42p、1/4、終値ベース)の更新を回避した格好となっているだけに、同指数の下げ止まりが鮮明となれば、全体にも好影響が及ぶ公算が大きい。半導体株や新興グロース株の奮起に期待したいところで、今晩の米国市場でナスダックにしっかりとした動きが見られるかが注目される。
日経平均ベースの騰落レシオ(25日移動平均)は144%と過熱感がほとんど解消されていない。騰落レシオは120%を超えると過熱ゾーンとされており、140%超えともなればいつ調整局面に入ってもおかしくない状態である。
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
33533.09 新値三本足陽転値
33413.91 ボリンジャー:+2σ(13週)
33191.94 ボリンジャー:+1σ(26週)
33089.08 ボリンジャー:+1σ(25日)
32919.12 ボリンジャー:+1σ(13週)
32908.59 6日移動平均線
32894.42 均衡表転換線(日足)
32678.62 ★日経平均株価25日終値
32652.66 75日移動平均線
32591.59 25日移動平均線
32524.07 均衡表雲上限(日足)
32454.78 均衡表転換線(週足)
32454.78 均衡表基準線(日足)
32424.32 13週移動平均線
32163.32 均衡表雲下限(日足)
32094.09 ボリンジャー:-1σ(25日)
31929.53 ボリンジャー:-1σ(13週)
31596.59 ボリンジャー:-2σ(25日)
31487.91 26週移動平均線
31434.73 ボリンジャー:-2σ(13週)
31099.09 ボリンジャー:-3σ(25日)
30939.93 ボリンジャー:-3σ(13週)
30600.28 均衡表基準線(週足)
29784.44 200日移動平均線
ローソク足は2本連続の中陽線を描き、終値は25日移動平均線や25日線上方を走り、本日上向きに転じた75日線を上回った。一目均衡表で終値が雲上限を上回ったこともあり、下値リスクの後退が推察される。反面、新値3本足の陽転値33533.09円まで値幅を残し、5日線が下降を継続していることから、本格的な反転トレンド再開にはある程度の日柄調整が必要となろう。