兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
174円安と続伸、米利下げ観測で買い、午後は伸び悩み
東京株式(大引け)=174円安と続伸、米利下げ観測で買い、午後は伸び悩み
【大引け概況】

25日の日経平均株価は続伸し、終値は前週末比174円53銭高の4万2807円82銭だった。
 
本日のマーケット動画
時間:00:01:29 容量:17.80M  ▼音声 VOICEVOX Nemo

過去のマーケット動画はこちら
 
前週末の米国株市場でNYダウが急伸をみせ、昨年12月以来となる史上最高値を更新したほか、ナスダック総合株価指数なども大幅高となったことで、市場センチメントが改善した。注目されたジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演は、FRBが利下げに後ろ向きではないという見方が強まり、米株市場を押し上げた。東京株式市場でもこの流れを引き継ぐ形、海外短期筋による株価指数先物への買いで上げ幅は500円を超える場面もあったが、買い一巡後は上値の重さが目立っている。日米金利差縮小を背景に為替がドル安・円高方向に振れたことが足を引っ張った。後場に入ると日経平均は値を消す場面があり、マイナス転換も意識されたが、その後は買い直され引けにかけて再び強含みで推移した。
 
午後は上げ幅を50円程度まで縮小する場面があった。外国為替市場では円相場が1ドル=147円台と前週末夕時点に比べて円高・ドル安方向に振れ、輸出関連株の重荷となった。東京海上アセットマネジメントの若山哲志シニアファンドマネージャーは「高水準にある実質金利の是正を目的とした米利下げであれば、景気の下支えになるとの見方から株高要因になりやすいが、米雇用の悪化が鮮明になれば株価が調整する可能性がある」と指摘したうえで、8月の米雇用統計が次の焦点とみていた。
 
9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までには雇用統計や消費者物価指数など重要な経済指標の発表が控えているだけに、雇用情勢が回復に向かっているのか、インフレが高まらず落ち着いているのかなどを確認する必要がありそうだ。また、日経平均の押し上げには半導体関連株の上昇が不可欠だが、27日にはエヌビディアの決算が控えているだけに、AI(人工知能)需要の好調さが確認できるのか見極めたいとの声もあり、積極的な売買は手控えられやすいだろう。





 


 
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は4.62ポイント(0.15%)高の3105.49だった。JPXプライム150指数も続伸し、3.11ポイント(0.23%)高の1342.05で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆1406億円、売買高は17億7657万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は780。値下がりは775、横ばいは65だった。

業種別株価指数(33業種)は、非鉄金属、機械、卸売業などが上昇。電気・ガス業、空運業、倉庫・運輸関連業などが下落した。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が売買代金首位となるなか上値を追ったほか、ディスコが物色人気となった。ファーストリテイリング、ファナックが買われたほか、古河電気工業も活況高となっている。アドバンテストが底堅く、ソシオネクストも堅調、リクルートホールディング、信越化学、ダイキン、ニデック、トレンド、ディスコ、ニトリホールディングス、TDK、豊田通商が上昇スの上げ足も目立つ。アステリアが6日連続ストップ高となり、ユニオンツール、芝浦機械、トリケミカル研究所が値を飛ばした。TOTOが大幅高、ブレインパッド、タツモも買いを集めた。
 
半面、サンリオが冴えず、良品計画も売りに押された。イオンが軟調。ソニーグループも上値が重かった。アドバンスクリエイト、gumiが大きく値を下げたほか、宝ホールディングス、テルモの下げも目立った。SGホールディングス、バンダイナムコホールディングス、セコム、野村総合研究所、JT、味の素、アサヒ、セブン&アイ・ホールディングス、中外薬品、武田薬品工業、東洋エンジニアリングも安い。




 
a