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ダウ最高値更新、早期利下げ期待で
【市況】ダウ最高値更新、早期利下げ期待で

28日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比71ドル67セント(0.15%)高の4万5636ドル90セントで終えた。22日に付けた最高値を更新した。同日発表の米経済指標が市場予想を上回り、投資家心理の支えとなった。
 
市場では、これまでのFRB高官らの発言などを手掛かりに9月の金融政策会合での利下げ期待が維持されている。金融緩和再開で景気が下支えされるとの期待感に加え、朝方発表された4~6月期の実質GDP(国内総生産)改定値が底堅かったことも買い安心感につながった。
実質GDP改定値は、季節調整済み年率換算で前期比3.3%増と、市場予想(3.1%増=ロイター通信調べ)を上回った。
同日発表の週間の米新規失業保険申請件数は市場予想(23万件)を下回る22万9000件だった。

前日引け後に5~7月期決算を発表した米半導体大手エヌビディアは0.8%安。売上高、純利益がともに四半期ベースで過去最高を更新したが、「強弱入り交じる内容」(市場参加者)との受け止めから売りが先行。一時3%安に迫り、ダウはマイナス圏に沈んだ。
一方、生成AI(人工知能)の成長期待を背景に、エヌビディア株は下げ幅を次第に縮めたことも相場の下値を支えた。
 
ダウ平均の構成銘柄ではないが、ブロードコムやマイクロン・テクノロジーといった半導体株の一角が上昇した。エヌビディアの四半期決算を受け、AI向け半導体需要の強さを意識した買いが入った。
 
トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)のクック理事の解任を表明していることに対し、クック氏は28日に連邦裁判所に提訴した。併せて訴訟の間に解任措置を取ることを禁じる申し立ても提出しており、29日に審理が予定されている。もっともクック氏が提訴することは前日までにも伝わっており、相場の反応は限られた。
 
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、セールスフォースやシスコシステムズ、アメリカン・エキスプレスに買いが入った。半面、メルクやアムジェン、ベライゾン・コミュニケーションズは下落した。
 
ナスダック総合株価指数は3日続伸した。前日比115.018ポイント(0.53%)高の2万1705.158で終えた。アルファベットが上げた。
 
S&P500種株価指数は3日続伸し、前日比20.46ポイント(0.31%)高の6501.86で終えた。2日続けて最高値を更新した。
 
 

【シカゴ日本株先物概況】

28日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前日比355円高の4万2920円で終えた。この日は日米で株式相場が上昇しており、シカゴ市場の日経平均先物にも買いが優勢となった。
 
シカゴ日経225先物 (円建て)
42920 ( -10 )
 
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
42935 ( +5 )
 
( )は大阪取引所終値比
 







【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
 
28日の英FTSE100種総合株価指数は3日続落し、前日比38.68ポイント(0.41%)安の9216.82で終えた。同日の日本や中国・上海市場の株高を支えに買いが先行した。だが最高値圏で推移していることもあって買いの勢いは続かず、指数は下げに転じた。
 
FTSEの構成銘柄では、保険大手アビバが3.10%安、商業用不動産大手ランド・セキュリティーズが2.19%安、産金大手エンデバー・マイニングが2.04%安と下げを主導。一方、鉱業大手アングロ・アメリカンは2.91%高、小売り大手JDスポーツ・ファッションは2.81%高、エンジニアリング会社ウィアーグループは1.71%高と買われた。


■ドイツ・フランクフルト株価指数
 
28日のドイツ株価指数(DAX)は横ばい圏で終えた。終値は前日比6.29ポイント(0.02%)安の2万4039.92だった。前日比で上昇して始まったものの、DAXが高値圏で推移していることもあって買いの勢いは続かず、相場は方向感を欠いた。
 
個別では、分子診断大手キアゲンが4.06%安、不動産大手ボノビアが2.31%安、製薬大手バイエルが1.58%安と下落。半面、総合電機大手シーメンスは1.67%高、医療機器のザルトリウスは1.47%高、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズは1.13%高で取引を終えた。

 

■フランス・パリ株価指数

欧州株式市場でフランスの株価指数であるCAC40は続伸し、前日比0.24%高で終えた。





 
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