続落スタート、円高が重荷
【市況】東京株式(寄り付き)=続落スタート、円高が重荷
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5日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比511円36銭安の3万6536円25銭。
前日の米国株市場ではNYダウが小幅ながら高く引けたが、ナスダック総合株価指数は取引終盤売りに押されマイナス圏で引けるなど方向感を欠いた。7月の米雇用動態調査(JOLTS)では求人件数が低水準で、米労働市場の落ち込みが浮き彫りとなっており、FRBによる利下げ期待はあるもののリセッション懸念もくすぶっている。
東京株式市場では前日に日経平均が暴落した反動も予想されるところだが、外国為替市場ではドルが売られ、1ドル=143円台まで円高が加速していることが全体相場にネガティブに作用している。
厚生労働省が5日発表した7月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比で0.4%増加した。6月の1.1%増に続き、2カ月連続でプラスとなった。
市場では「再びマイナスに転じる可能性が懸念されていたなかで、プラス基調の継続はポジティブ。ただ、きょうは米景気や為替の動向のほうが株式市場にとって警戒されている」との見方があった。
東証株価指数(TOPIX)は続落している。
個別では、ファストリやリクルート、中外薬が下落している。一方、ニトリHDや花王、三菱倉が上昇している。