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英明コラム 3月第3週 マーケットストラテジーメモ
「英明コラム 3月第3週 マーケットストラテジーメモ」


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《マーケットストラテジーメモ》03月 第3週

17日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って反発。このところ売り込まれていたハイテク大手が復調。「マグニフィセント・セブン」の全てが上昇した。S&P500とナスダック総合の上昇率は、昨年の米大統領選翌日の11月6日以来の大きさ。
テスラが3.9%上昇。エヌビディアが5.3%高。
 
日経平均株価は343円高の37396円と続伸。週末の米株高を引き継いだ買いが優勢の展開。下げが目立っていた半導体関連株の一角が買い戻しで急伸。上昇幅は一時500円を超えた。TOPIXは4日続伸。東証プライムの売買代金は4兆4061億円。東電、ソニーが上昇。三越伊勢丹、リクルートが下落。大商い株専有率(先導株比率)は41.9%(前日30.7%)。
 
18日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。ナスダック総合とS&P500は前週まで4週連続で下落。「割安感が出た銘柄が物色された」との解釈。エヌビディアの年次開発者会議が開始。量子コンピューティング関連株が上昇。Dウェーブ・クアンタムは10.15%、クアンタムは40.09%急伸。インテルが6.82%高。テスラは4.79%下落。続伸ながら3市場の合算売買高は138.6億株(過去20日平均165.3億株)と低下。
 
日経平均株価は448円高の37845円と3日続伸。上昇幅は午前に600円を超え、節目の38000円を上回る場面があった。円相場は1ドル=149円台まで下落。バフェット氏の商社株の買い増しでバリュー株買いの流れが加速。三菱UFJは上場来高値を連日で更新。TOPIXは5日続伸。
東証プライムの売買代金は4兆5850億円。東エレク、安川電が上昇。三菱重、三越伊勢丹が下落。信用倍率は5.42倍に低下
 
19日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って反落。グロース(成長)株の下げがきつくS&P500グロース指数は一時、2.2%下落。アルファベットが2.2%安。年次開発者会議を開催中の半導体大手エヌビディアは3.35%下落。テスラが5.34%下落。
 
日経平均株価は93円安の37751円と4日ぶりに反落。FOMCの結果発表を前に手控えムードが次第に広がるなか後場に弱含み、安値引け。東証プライムの売買代金は4兆3820億円。リクルート、伊藤忠が上昇。アドバンテストが下落
 
21日(金):
水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って反発。FOMCでは金利据え置きを決定。年内後半に0.25%の利下げを2回実施する可能性が高いとの見方を示した。FF金利先物市場が織り込む年内の利下げ幅は合計0.64%。年内0.25%の利下げが2回実施され、3回目の利下げの可能性が高まっていることを示している。
6月に少なくとも0.25%の利下げが実施される確率は62.2%。ボーイングが6.84%高。木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って小幅反落。プラス圏とマイナス圏の往来。2月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比4.2%増の426万戸。市場予想は395万戸だった。
 
日経平均株価は74円安の37677円。週末を前に持ち高調整目的と小幅続落。TOPIXは7日続伸。7日続伸は2023年12月29日―24年1月15日以来。東証プライムの売買代金は5兆9909億円。FTSEの銘柄入れ替えで膨らんだ。ソニー、コナミが上昇。アドバンテスト、TDKが下落。
 
(2)欧米動向
 
3月のミシガン大学の消費者信頼感指数(速報値)は57.9。
前月の64.7から大幅に悪化し、2022年11月以来の2年半ぶりの低水準。
市場予想は63.1だった。
1年先期待インフレ率は4.9%に上昇。
5年先は3.9%と1993年2月以来の高水準となった。
2月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.2%増。
前月の1.2%減(下方修正)からプラスに転じた。
ただ伸びは市場予想の0.6%を下回った。
3月のニューヨーク州製造業業況指数はマイナス20.0。
前月のプラス5.7から悪化。
約2年ぶりの大幅な落ち込み。
 
(3)新興国動向
 
トランプ米大統領は21日、中国の習近平国家主席と会談。
関税について協議することを計画していると明らかにした。
トランプ氏は「習主席と協議する。習氏とは素晴らしい関係を構築している。ただ(米国は中国に対し)1兆ドルの赤字を抱えている」とコメント。
グリア米通商代表部(USTR)代表が、中国側のカウンターパートと協議する予定。


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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