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振れ幅の大きい展開が続く可能性

振れ幅の大きい展開が続く可能性
 
日経平均は大幅高。12月に入って初めての上昇は、それまでの流れを一変させるような強い動きとなった。前日が悲観に傾きすぎた感があっただけに、米長期金利が低下すれば反発することは予想できた。
ただ、600円を超える上昇というのは意外感がある。前日の下げ分はもちろんのこと、直近3日間の下げをほぼ取り戻している。
テクニカル的にも25日線近辺まで押したところで反転した格好となっており、あす以降は下値が堅くなってくることが期待できるだろう。
 
東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1500を超え、全体の9割超を占めた。セクター別では、33業種すべてが上昇し、精密機器、電気ガス、証券商品先物、輸送用機器、電気機器の上昇が目立った。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ、東エレク、アドバンテス、信越化、レーザーテックが堅調で、この5銘柄で日経平均を200円超押し上げた。
 
今週末に控える12月限の先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出日を前に、テクニカル面での買い戻しの動きが活発化したに過ぎないと冷静に受け止める向きも多い。
 
米国の早期利下げに対する期待を織り込みながら、日米ともに株価の堅調材料となっているが、来週に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が利下げについて、どのような見解を示すのかを確認するまでは、積極的に上値を買い上がるまでには至らないだろう。また、今週末には11月の雇用統計の発表もあり、目先は米国市場の動きをにらみながら、振れ幅の大きい展開が続く可能性が高そうだ。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
 
35015.52  ボリンジャー:+3σ(25日)
34855.22  ボリンジャー:+3σ(26週)
34387.69  ボリンジャー:+2σ(13週)
34316.35  ボリンジャー:+2σ(25日)
34064.25  ボリンジャー:+2σ(26週)
33617.18  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
33445.90  ★日経平均株価6日終値
 
33423.11  ボリンジャー:+1σ(13週)
33282.10  6日移動平均線
33273.27  ボリンジャー:+1σ(26週)
33272.27  均衡表転換線(日足)
32918.01  25日移動平均線
32708.48   新値三本足陰転値
32482.30  26週移動平均線
32458.54  13週移動平均線
32343.33  75日移動平均線
32218.84  ボリンジャー:-1σ(25日)
32195.88  均衡表転換線(週足)
32195.88  均衡表基準線(日足)
32170.57  均衡表基準線(週足)
32060.99  均衡表雲上限(日足)
31691.32  ボリンジャー:-1σ(26週)
31519.67  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
ローソク足は大陽線を示現し、上向きに転じた5日移動平均線を上回ってほぼ高値引けして強い買い意欲を窺わせた。ただ、パラボリックが売りサイン点灯を継続していることに加え、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は122.82%と買われ過ぎラインの120%を上回っており、明日7日は一定の反動安圧力にも留意が必要となろう。
 
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