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735円高と続伸、3万9000円台回復 米ハイテク株高追い風
東京株式(大引け)=735円高と続伸、3万9000円台回復 米ハイテク株高追い風
【大引け概況】


3日の日経平均株価は続伸し、終値は前日比735円84銭高の3万9248円86銭だった。

 
本日のマーケット動画
時間:00:01:41 容量:21.28M  ▼音声 VOICEVOX Nemo

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3万9000円台を回復するのは11月12日以来、3週間ぶり。
 
前日の米国株市場でハイテク株が買われナスダック総合株価指数が3週間ぶりに史上最高値を更新したことを受け、主力どころをはじめ広範囲にリスクを取る動きが強まった。米株市場では半導体関連に買いが目立ち、東京株式市場もこの流れを引き継ぎ、同関連株を買い戻す動きが活発化し全体指数を押し上げた。米政府が先端半導体やハイスペックな半導体製造装置の輸出規制を新たに発表したが、日本やオランダなど約30カ国を規制の対象外としたことで、これがポジティブ視されたという見方もある。後場に入ると、ショートポジションをとっていた向きの買い戻しが日経平均の上げ足を助長した。ただ、後場取引終盤は利益確定売りが出て上げ幅をやや縮小している。
 
前日の米株式市場でナスダック総合株価指数が3週間ぶりに最高値を更新した。11月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は市場予想を上回り、米年末商戦の出足も好調と伝わるなど足元の米景気の強さがあらためて意識されている。さらにFRBのウォラー理事は2日、17〜18日に予定する次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で「追加利下げを支持する立場に傾いている」と述べた。米景気が底堅さを保つなかでFRBが利下げに動くとの期待が広がり、ハイテク株の買いを誘った。東京市場でも東エレクやアドテストなど半導体関連が軒並み上昇。ソフトバンクグループ(SBG)も買われた。
 
日経平均はチャート上で25日移動平均(3万8720円前後)を一気に上回ってきたため、売り方の買い戻しが活発化したとの見方も多かった。株価指数先物の売り手による損失覚悟の買い戻しが後場の一段高を誘ったとの見方があった。
 
今週は3月期決算企業の中間配当の実施の集中週に当たる。約680社が計5兆6000億円程度の配当を実施する見通し。投資家が手元に届いた配当金を再投資する機運が高まっているとの声があり、トヨタや三井物など主力株が上昇した。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資産配分見直しで日本株のウエートを高めるとの思惑が市場の一部で強まっている。ただ、「物価と賃金上昇の好循環などが条件となり、足元の買いは投機筋がけん引しているにすぎない」との冷静な指摘もあった。
 
 

さて、東京株式市場は米ハイテク・半導体株高に乗って日経平均が大きく上昇する展開。米国株、米景気の強さに改めて売り余地の少ないことを確認した格好だ。日経平均は直近2カ月のボックス下限(3万8000円)を死守し、再びボックス上限(4万円)を目指す動きとなっている。警戒すべきは今月の日銀の利上げ姿勢だが、現状では半分程度織り込み済みのように見受けられる。
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は前日比38.86ポイント(1.43%)高の2753.58だった。JPXプライム150指数も続伸し、19.68ポイント(1.64%)高の1220.38で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で5兆748億円、売買高は21億3594万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1338と全体の約8割だった。値下がりは268、横ばいは38だった。
 
個別では、売買代金首位となったディスコが大きく上昇したほか、同2位となったレーザーテックも上値指向、アドバンテスト、東京エレクトロン、スクリーンHDなど半導体製造装置関連が物色人気を集めた。川崎重工、三菱電機など防衛関連の一角も上昇。フジクラが高く、古河電気工業の上げ足も目立つ。サンリオの上値追いが続いた。ソフトバンクグループ、ニデックに投資資金が流入し、トヨタ自動車も堅調。エイチームがストップ高人気となり、芝浦メカトロニクスも値を飛ばした。
 
 
半面、関西電力をはじめ電力株が総じて軟調だったほか、ソシオネクストも冴えない。アトラエ、新晃工業が大幅安、Appier Groupの下げも目立った。低位株ではユニチカやインフォマートが売りに押された。円谷フィールズホールディングスも水準を切り下げている。
為替が1ドル150円台とやや円安ドル高に振れたことなどから、ニチレイ、ニッスイ、日清製粉グループ本社、日本航空、ANAホールディングスなど円高メリット銘柄がさえない。住友ファーマ、ソシオネクスト、シャープ、出光興産などが下落した。








 
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