値下がり優勢、中東情勢の先行き不透明感
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【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、中東情勢の先行き不透明感
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東証グロース市場は主力銘柄の一角に個人の買いが入り、東証グロース市場250指数は小幅に上昇して終わった。ただ、中東情勢の先行き不透明感が消えない中で買いは広がらず、グロース市場全体では値下がりする銘柄が多かった。
東証グロース市場250指数は3営業日ぶりに小幅反発した。終値は前週末比0.31ポイント(0.04%)高の751.02だった。グロースCoreも続落。グロース250は小反発した。
米軍によるイランの核施設攻撃を受けて新興企業市場も売りが先行し、前場のグロース250はマイナス圏で推移した。ただ、信用取引の評価損率は低水準で推移するなど個人の投資余力は依然大きく、日経平均が下げ幅を縮める中、「資金を突っ込む先を探す買いが、少ない資金でも動きやすい小ぶりの銘柄に向かった」とされ、グロース250はプラスに転じた。「イランがホルムズ海峡を封鎖して原油価格が一段と上昇する事態までは警戒してはいないようで、下値は堅かったが、上値を追う雰囲気でもなかった」との指摘もあった。
グロース市場ではサンバイオ、トライアルが上昇した。一方、ジーエヌアイ、BASEが下落した。
値上がり銘柄数216、値下がり銘柄数367と、値下がりが優勢だった。
23日に東証グロース市場に新規上場したウェルネスは9時55分に3300円で初値を付けた。終値は3660円と、初値を上回った。
個別ではモンスターラボ、コンヴァノ、デリバリーコンサルティング、デジタリフトがストップ高。技術承継機構、アイデミー、キューブは一時ストップ高と値を飛ばした。豆蔵デジタルホールディングス、ウェッジホールディングス、INGS、ククレブ・アドバイザーズ、ベガコーポレーションなど22銘柄は年初来高値を更新。Retty、海帆、ACSL、トリプルアイズ、キッズウェル・バイオが買われた。
一方、AI insideがストップ安。Veritas In Silico、SAAFホールディングス、Chordia Therapeutics、ツクルバ、ビリングシステムなど6銘柄は年初来安値を更新。Birdman、ヌーラボ、HPCシステムズ、デコルテ・ホールディングス、データセクションが売られた。