5日ぶり反発43ドル高、長期金利上昇に警戒
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【市況】5日ぶり反発43ドル高、長期金利上昇に警戒 |
25日のNYダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、前週末比43ドル04セント(0.12%)高の3万4006ドル88セントで終えた。
前週に下げが続いた後で、一部の銘柄には値ごろ感からの買いが入り、指数を支えた。一方、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化することへの警戒は根強く、指数は下げて推移する場面もあった。
インフレが根強く米金融引き締めが長期化するとの観測から、長期金利が4.5%台と2007年10月以来の高水準を付けた。
長期金利の高止まりに加え、米議会の予算審議難航に伴う政府閉鎖のリスクが嫌気される中、ダウは一進一退の状態が続いた。この日は材料に乏しく、引けにかけて上昇に転じたものの、方向感は定まらなかった。
ダウ平均は前週末までの4日間で660ドル下落していた。値ごろ感の買いを誘い、相場を支えた。売買の動向にはっきりした方向は出にくかったが、指数の構成銘柄ではアナリストが投資判断を引き上げた化学のダウの上昇が目立った。機械のハネウェル・インターナショナルや航空機のボーイングといった景気敏感株の一部にも買いが入った。
個別では、ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや医療保険のユナイテッドヘルス・グループ、スマートフォンのアップルも上昇した。一方、工業製品・事務用品のスリーエムやクレジットカードのビザ、飲料のコカ・コーラが下落した。
ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発した。前週末比59.513ポイント(0.45%)高の1万3271.320で終えた。人工知能(AI)開発の新興企業と資本・業務提携すると発表したネット通販のアマゾン・ドット・コムが上昇した。半導体のエヌビディアも買われた。

25日のシカゴ日経平均先物は上昇した。12月物は前週末比200円高の3万2465円で終えた。
金利高を受け下落する場面もみられたが、前週末までに4日続落していたことから自律反発を狙った買いが支えとなり、米株式相場が反発した。日本株も上げていたため、シカゴ市場でも先物買いが優勢となった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
32465 ( -15 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 32495 ( +15 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7623.99(−59.92)
25日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前週末に比べ59.92ポイント(0.77%)安の7623.99で引けた。中国景気の先行き不透明感などを背景に飲食料品・たばこや素材、消費者サービスなどの下げが目立った。スポーツ賭博サイトの運営などを手掛ける英エンテインは13%安と急落した。
FTSE100の構成銘柄では、オンラインゲーム収益の減少見通しを示した賭け屋大手エンテインが13.07%安と下落幅トップ。たばこ大手インペリアル・ブランズが5.67%安、オンライン食品販売大手オカド・グループが4.95%安と続いた。
一方、セメント大手CRHは5.11%高、エンジニアリング大手アイ・エム・アイが2.04%高、製薬大手アストラゼネカが1.34%高だった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15405.49(−151.80)
25日のドイツ株価指数(DAX)は3日続落し、前週末比151.80ポイント(0.97%)安の1万5405.49で終えた。中国景気の先行き不透明感などが重荷となった。ドイツIfo経済研究所が同日発表した9月の独企業景況感指数が前月から低下して欧州景気への懸念が意識されたのも悪材料となり、自動車や銀行など幅広い業種で売りが優勢だった。
個別は、3月末以来約半年ぶりの安値水準。通販大手ザランド(3.61%安)や製薬大手バイエル(2.77%安)、電力大手RWE(2.13%安)などが売られた一方、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズ(1.12%高)やエネルギー大手シーメンス・エナジー(0.73%高)などが買われた。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7123.88(−60.94)
フランスCAC40種指数は0.85%安だった。
金利の高止まりや、中国経済の減速懸念による中国関連株の低迷で落ち込んだ。
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7623.99(−59.92)
25日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前週末に比べ59.92ポイント(0.77%)安の7623.99で引けた。中国景気の先行き不透明感などを背景に飲食料品・たばこや素材、消費者サービスなどの下げが目立った。スポーツ賭博サイトの運営などを手掛ける英エンテインは13%安と急落した。
エンテインの株価は一時、2020年9月以来の安値をつけた。25日に2023年12月期通期の売上高見通しを公表した際、夏以降の売り上げが想定したほど振るわないとの認識を示したのがきっかけ。オーストラリアやイタリアで売り上げの伸びが鈍っているほか、英国では規制への対応も長引きそうだと説明した。
FTSE100の構成銘柄では、オンラインゲーム収益の減少見通しを示した賭け屋大手エンテインが13.07%安と下落幅トップ。たばこ大手インペリアル・ブランズが5.67%安、オンライン食品販売大手オカド・グループが4.95%安と続いた。
一方、セメント大手CRHは5.11%高、エンジニアリング大手アイ・エム・アイが2.04%高、製薬大手アストラゼネカが1.34%高だった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15405.49(−151.80)
25日のドイツ株価指数(DAX)は3日続落し、前週末比151.80ポイント(0.97%)安の1万5405.49で終えた。中国景気の先行き不透明感などが重荷となった。ドイツIfo経済研究所が同日発表した9月の独企業景況感指数が前月から低下して欧州景気への懸念が意識されたのも悪材料となり、自動車や銀行など幅広い業種で売りが優勢だった。
個別は、3月末以来約半年ぶりの安値水準。通販大手ザランド(3.61%安)や製薬大手バイエル(2.77%安)、電力大手RWE(2.13%安)などが売られた一方、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズ(1.12%高)やエネルギー大手シーメンス・エナジー(0.73%高)などが買われた。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7123.88(−60.94)
フランスCAC40種指数は0.85%安だった。
金利の高止まりや、中国経済の減速懸念による中国関連株の低迷で落ち込んだ。