値下がり優勢、新興銘柄の割高感が意識
【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、新興銘柄の割高感が意識
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東証グロース市場は14日の日経平均株価が次第に軟調な展開となるなか、新興市場でも売りが出やすかった。13日の米長期金利の上昇を受けて高PER(株価収益率)銘柄が多い新興銘柄の割高感が意識されたとの見方もあった。朝方などには13日の堅調な米株式相場を受けて小幅に上昇する場面もあったが、続かなかった。
決算発表を受けた売買も活発だった。「イベントを通過して投資家はリスク選好姿勢で、小型株にも資金が向かっている」といい、売買代金は10月の平均を超えた。ただ、市場関係者からは「投機的な売買が中心で持続性はない」との指摘もあった。
東証グロース市場250指数は続落した。終値は前日比3.61ポイント(0.57%)安の625.23だった。
グロース市場ではフリーやインテグラルが下落した。一方、ジーエヌアイやトライアルは上昇した。
値上がり銘柄数212、値下がり銘柄数355と、値下がりが優勢だった。
個別では、アスア、アズーム、THECOO、アウトルックコンサルティング、KIYOラーニングなど7銘柄がストップ高。イメージ・マジックは一時ストップ高と値を飛ばした。Aiロボティクス、LAホールディングス、アンビション DX ホールディングス、フィスコ、ネクストジェンなど8銘柄は年初来高値を更新。トリドリ、INFORICH、STG、ROXX、プレイドが買われた。
一方、Sapeet、ラキール、カオナビがストップ安。yutoriは一時ストップ安と急落した。マテリアルグループ、PRISM BioLab、タイミー、アミタホールディングス、ゼネラル・オイスターなど17銘柄は年初来安値を更新。サイバー・バズ、フルッタフルッタ、旅工房、モダリス、EduLabが売られた。