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138円高と反発、一時200円高 銀行株などに買い
東京株式(前引け)=138円高と反発、一時200円高 銀行株などに買い

 
21日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前営業日比138円54銭(0.37%)高の3万7890円42銭だった。
 
前日のNYダウが小幅に反落したほか、総務省が朝方に発表した2月の全国消費者物価指数(CPI)の結果を受け、為替が1ドル=148円台半ばまで円高が進んだことが警戒され、朝方の日経平均株価は値を下げてスタートした。
ただ、下値には値頃感からの買いが流入したほか、為替が円安に振れたことも好感されプラス圏に浮上。銀行株などを中心に買いが流入した。日経平均株価の上昇幅は一時200円を超え3万7900円台に値を上げる場面があった。
 
日銀による早期の追加利上げの可能性が意識されたことで国内の長期金利が上昇するなか、利ざや改善の思惑から銀行株の上げが目立った。三菱UFJは連日で株式分割考慮後の上場来高値を更新するなど、メガバンクがそろって上昇した。
 
20日に米半導体設計アンペア・コンピューティングを65億ドル(約9700億円)で買収すると発表したソフトバンクグループ(SBG)も買われ、日経平均を押し上げた。もっとも、日経平均が心理的節目の3万8000円に近づく場面では戻り待ちの売りや利益確定売りが出て、上値は重かった。
 
前場、銀行株や証券株など金融株が上昇したことから、相対的にTOPIXが強含む展開となり、NT倍率は2020年4月以来の13.5倍台を割り込んだ。金融株は配当利回りが高い銘柄も多いことから、3月27日の権利取り最終を意識した個人投資家の買いも入ったとの観測。一部では機関投資家による益出しの売りも一巡したとの声も聞かれており、東京株式市場の需給面は良好と見られる。
後場の日経平均は大引けで3万8000円台を回復できるかが注目されよう。
 
 


 


東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは18.19ポイント高の2814.15だった。JPXプライム150指数は続伸し、4.50ポイント(0.37%)高の1213.97で前場を終えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆4205億円、売買高は10億7419万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は968。値下がりは606、横ばいは63だった。
 
業種別では、銀行、その他製品、鉱業、非鉄金属、証券・商品先物などが上昇した一方、金属、輸送用機器、海運、保険、精密機器などが下落した。
 
個別銘柄では、三菱重工業、ディスコが上昇した。JX金属が急伸した。
みずほ、コンコルディア、ふくおか、しずおかFG、りそなHDなど銀行株の上昇が目立ち、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループが高く、また、米エヌビディアのリリースで住友電工が言及されたことが材料視されて同社が買われたほか、フジクラも上昇。メルカリは証券会社レポートでの格上げを受けて買われた。このほか、バンナムHD、第一三共、ソニーグループ、安川電機などが上昇した。
 
半面、川崎重工業、IHI、日本製鋼所が安く、アドバンテスト、SUMCO、レーザーテックが軟調。トヨタ自動車や商船三井が値を下げた。
このほか、オリンパス、コニカミノルタ、太陽誘電、富士通などが下落した。また、植田総裁の発言を受けて、住友不動産、三菱地所など大手不動産株の一角も売られた。


 
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