値下がり優勢、相場全体の弱い地合い
【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、相場全体の弱い地合い
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東証グロース市場は相場全体の弱い地合いに引きずられて売りがやや優勢になった。
日経平均株価が節目の3万9000円を割り込むなど相場全体の地合いが悪化するなか、運用リスクを避ける動きが強まり、東証グロース市場250指数は午後に下げに転じた。
グロースCoreは軟調。東証グロース市場250指数は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比2.66ポイント(0.42%)安の628.84だった。
決算で上期の好業績が確認されたカバーは7%上昇。1銘柄だけで売買代金は500億円を超え、グロース市場全体の3分の1を占めた。売買代金2位はフルッタフルッタの151億円で、3位(Sapeet、34億円)以下を大きく引き離しており、材料株や、価格変動率の大きい特定銘柄に集まる傾向が顕著に表れた。
グロース全体では値上がり銘柄が41%、値下がりが54%と騰落数に大きな差はなく、相場全体は売り買い交錯状態。値上がり銘柄数244、値下がり銘柄数320と、値下がりが優勢だった。
「米中対立が連想されて半導体株が下落したプライム市場に比べると、小型株市場に明確な方向感はなかった」という。
グロース市場ではジーエヌアイやQPS研究所が下落した。一方、カバーやGENDAは上昇した。
個別では、Sapeet、プレイド、オープンワーク、旅工房がストップ高。ジェイフロンティア、エクストリーム、トゥエンティーフォーセブンは一時ストップ高と値を飛ばした。タスキホールディングス、Aiロボティクス、ネクストジェン、kubell、Rebaseなど7銘柄は年初来高値を更新。ヤプリ、エクサウィザーズ、ファーストアカウンティング、Solvvy、ブティックスが買われた。
一方、博展が一時ストップ安と急落した。学びエイド、タイミー、トランスジェニックグループ、ゼネラル・オイスター、アルファクス・フード・システムなど12銘柄は年初来安値を更新。マーキュリー、イーディーピー、GMOフィナンシャルゲート、フルッタフルッタ、トヨクモが売られた。