続伸も朝高後は上げ幅縮小
東京株式(前引け)=続伸も朝高後は上げ幅縮小
2日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前週末に比べ62円13銭(0.16%)高の3万8709円88銭だった。
2日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前週末に比べ62円13銭(0.16%)高の3万8709円88銭だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方はリスク選好ムードのなか、日経平均が寄り付きに370円あまりの上昇で3万9000円台を回復したが、その後は一貫して上げ幅を縮小する動きとなった。前週末の米国株市場では発表された7月のPCEデフレーターが市場コンセンサスと合致したことで安心感が広がり、主要株価指数が揃って上昇、NYダウは過去最高値を更新した。これを受けて東京株式市場も朝方は強気優勢の地合いとなったが、3万9000円台回復で目先達成感もあり、その後は利益確定売りを誘っている。値下がり銘柄数が全体の7割近くを占めている。TOPIXはわずかながらマイナス圏で引けた。
東京株式市場でも投資家のリスク許容度が高まり朝方は幅広い銘柄に買いが先行した。前週末の米ハイテク株高を受け、値がさの東エレクやアドテストなど半導体関連株が買われたほか、外国為替市場での円安・ドル高を受け、輸出採算改善への期待からトヨタなど輸出関連株も買われた。
ただ、日経平均は前場中ごろには上げ幅を縮小し、前引けにかけて伸び悩んだ。市場では「今晩は米国が休場ということもあり、心理的節目の3万9000円を超えるといったんは利益を確定する売りも出やすい」との声が聞かれた。
財務省が2日発表した4〜6月期の法人企業統計によると、金融業と保険業を除く全産業の設備投資額は前年同期比7.4%増えた。ただ「物色動向をみていても株式市場ではあまり材料視されていないようだ」
今晩の米国市場が休場のため、後場の東京株式市場も積極的な売買は手控えられて、商いは閑散としそうだ。内需株が弱い今日は、既にTOPIXが前営業日比マイナス圏で推移していることから、日経平均のマイナス圏突入も意識しておきたい。大引けで75日移動平均線が位置する3万8646円水準を維持できるか注目。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは0.07ポイント(0.00%)安の2712.56だった。JPXプライム150指数も反落し、1.38ポイント(0.11%)安の1219.88で前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆6838億円、売買高は7億4661万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は472にとどまった。値下がりは1123、横ばいは51だった。
業種別では、非鉄金属、銀行業、証券・商品先物取引業、輸送用機器、電気・ガス業などが上昇した一方、医薬品、陸運業、不動産業、食料品、海運業などが下落した。
個別銘柄では、証券会社によるレポートが材料視されてクレディセゾンが上昇したほか、IHIが連日で年初来高値を更新。川崎重も連れ高となっている。このほか、アドバンテスト、安川電機、三菱ケミカルグループ、村田製作所、SUMCO、高島屋、NECが買われた。
一方、ZOZO、ニトリホールディングス、サッポロHD、アサヒグループHDなど円高メリット銘柄が総じて弱い。このほか、住友ファーマ、住友化学、塩野義製薬、協和キリン、中外薬、ディスコ、TOTOが売られた。