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6日ぶり反発273ドル高、原油価格下落で
【市況】6日ぶり反発273ドル高、原油価格下落で

28日のNYダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反発し、前週末比273ドル17セント(0.64%)高の4万2387ドル57セントで終えた。
 
イスラエルが26日、イランに報復攻撃した際に、核や石油関連の施設は標的から外していたと伝わった。これを受け、原油価格が大幅に下落。投資家のリスク回避姿勢が後退し、金融や小売りなど幅広い銘柄が買われた。今週に決算発表を控えるIT大手の一部にも、期待から買いが入った。
この日の原油安を背景に、エネルギー銘柄は下落した。市場参加者からは「米大統領選までは、イスラエルのイラン攻撃はいったん休止となりそうだ」との声が聞かれた。
 
ダウ平均は前週末までの5営業日で1161ドル下げた。短期間で大きく下げた後で、ハイテク株や金融株を中心に見直し買いが入りやすかった。アップルやアマゾン・ドット・コムなど、週内に四半期決算を発表する大型ハイテク株にも先回りした買いが広がった。

週内には9月の米個人消費支出(PCE)物価指数や10月の米雇用統計も発表されるほか、来週には米大統領選や11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)がある。市場では、「相場を動かしやすい材料を控え、目立った材料がないなか買いが入りやすかった」との見方があった。

個別では、アナリストが目標株価を引き上げたスリーエム(3M)が4.4%高となった。マクドナルドは1.4%高で終えた。大腸菌の集団感染を巡り、米国の一部地域で提供を止めていた商品の提供を近く再開すると伝わった。ゴールドマン・サックスやキャタピラーも買われた。一方、原油安を受け、シェブロンは売られた。従業員によるストライキが長期化するなか増資を発表したボーイングも安かった。

ナスダック総合株価指数は3日続伸した。前週末比48.583ポイント(0.26%)高の1万8567.189で終えた。一時は7月10日に付けた最高値(1万8647ドル)を上回ったが、米長期金利の高止まりが主力株の上値を抑えた。メタプラットフォームズとアルファベットが上昇した。一方、テスラとエヌビディアは売られた。
 

NYダウ    42387.57 ( +273.17 )
S&P500    5823.52 ( +15.40 )
NASDAQ  18567.19 ( +48.58 )
米10年債利回り  4.283 ( +0.040 )

NY(WTI)原油   67.38 ( -4.40 )
NY金      2755.9 ( +1.3 )
VIX指数    19.80 ( -0.53 )



【シカゴ日本株先物概況】
 
28日のシカゴ日経平均先物は上昇した。12月物は前週末比510円高の3万8605円で終えた。
NYダウ平均は、原油価格の下落が投資家心理を支え、6営業日ぶりに反発した。
同日は日米株式相場がともに上昇し、シカゴ市場の日経平均先物への買いが活発となった。外国為替市場での円安の動きが輸出関連企業の採算改善を期待する買いを誘った。
 

シカゴ日経225先物 (円建て) 
38605 ( -65 )

シカゴ日経225先物 (ドル建て)
38700 ( +30 )
 
( )は大阪取引所終値比







【欧州株式市場】


■イギリス・ロンドン株価指数
 

28日のFTSE100種総合株価指数は反発し、前週末比36.78ポイント(0.44%)高の8285.62で終えた。航空・宇宙事業に携わる投資会社メルローズ・インタストリーズが大幅高となるなど資本財関連に買いが優勢だった。米株式市場で主要な株価指数が上昇して始まったのも投資家心理を支えた。

英HSBCホールディングスなど金融株や空運、日用品株に買いが入った。原油先物相場の大幅下落を受け、英シェルなどエネルギー株は下げ、指数の上値を抑えた。

FTSEの構成銘柄では、投資会社メルローズ・インダストリーズが9.84%高と急伸。教育・メディア大手ピアソンが2.73%高、同社が28日に取引先企業との開発費や収益の分担状況を公表したのがきっかけとなった。格安航空大手イージージェットが2.72%高で続いた。一方、金融大手ロイズ・バンキング・グループは2.67%安、ホテル大手ウィットブレッドは1.64%安、産金大手エンデバー・マイニングは1.52%安となった。

 




■ドイツ・フランクフルト株価指数
 

28日のドイツ株価指数(DAX)は3日続伸し、前週末比68.03ポイント(0.34%)高の1万9531.62で終えた。28日の日本や中国・上海などの株価上昇に続き、米株式市場でも主要な株価指数が上昇して始まり、投資家心理を支えた。

ドイツ銀行や保険など金融株が買われたほか医療機器のフレゼニウス、建設資材のハイデルベルク・マテリアルズが上昇した。他方、ドイツ国内の少なくとも3工場の閉鎖を検討しているなどと伝わったフォルクスワーゲン(VW)を含め、自動車関連は軒並み下げた。

個別では、ヘルスケア大手フレゼニウスが2.30%高、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズが1.80%高、ミュンヘン再保険が1.49%高と上伸。半面、高級車メーカーのポルシェは4.95%安、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズは3.78%安、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループの持ち株会社ポルシェSEは1.63%安で取引を終えた。



■フランス・パリ株価指数

フランスの株価指数CAC40は続伸し、前週末比0.79%高で終えた。

 
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