大幅反落スタート、2万7000円割れ
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【市況】東京株式(寄り付き)=大幅反落スタート、2万7000円割れ
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16日の日経平均株価は大幅反落して始まった。始値は前日比432円81銭安の2万6796円67銭。
前日の欧州株市場では主要国の株価指数が全面安で大きく水準を切り下げており、米国株市場でもNYダウが一時700ドルを超える下げを示すなどリスクオフの流れが加速した。スイスの金融大手クレディ・スイス<CS>の暴落で金融システム不安が広がっている。東京株式市場でもこの流れを引き継ぐ形で売りが広がっており、日経平均は寄り付きで2万7000円大台を割り込んだ。
外国為替市場で円高が進んでいることも向かい風となり、押し目に買い向かう動きも限定的。ただ、スイス中銀がクレディ・スイスへ必要であれば流動性供給するとの声明を発表したこともあって、売り一巡後は下げ渋る可能性があるだろう。
東京株式市場でも大手銀行株がそろって下げているほか、ハイテクや自動車など主力株も全面安となっている。
東証株価指数(TOPIX)も大幅反落し、下落率は2%を超える場面がある。東証業種別株価指数では全33業種が下げ、銀行業のほか鉄鋼や保険業の下げが目立つ。
個別では、三井住友トラやT&D、神戸鋼が大きく下げている。トヨタが昨年来安値を更新した。半面、ZHDやニチレイ、大ガスが上昇している。