続落スタート、米欧株安が重荷
【市況】東京株式(寄り付き)=続落スタート、米欧株安が重荷
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4日の日経平均株価は続落で始まった。始値は前日比646円40銭安の3万8039円91銭。
前日の米国株市場では米景気減速に対する警戒感が意識されるなかNYダウが600ドルを超える下げとなり、半導体関連などハイテク株への売りが目立ち、ナスダック総合株価指数の下落率は3%を超えた。8月の米ISM製造業景況感指数が事前コンセンサスを下回ったことで、米リセッション懸念が再燃し売りが売りを呼ぶ格好となった。
これを受けて東京株式市場でもリスク回避ムードが急速に強まっている。米国では画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>をはじめ半導体関連の下げが際立ったことで、東京株式市場でも同関連株への売り圧力が強まっており、全体を押し下げている。外国為替市場でドル安・円高に振れていることもネガティブ材料となっている。
日経平均を対象としたオプション価格から算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は一時30台に上昇した。取引時間中に30台に乗せるのは8月21日以来。20を上回ると投資家が先行きの相場変動に警戒を強めているとされる。
東証株価指数(TOPIX)は反落している。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やファストリ、リクルートが安い。レーザーテクやディスコが下落したほか、トヨタやホンダも売られた。一方、ニトリHDが高い。バンナムHDやアサヒが上昇した。