軟調な展開か
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軟調な展開か |
28日の日経平均株価は、前日比499円38銭安の3万1872円52銭と大幅に反落して取引を終了。終値ベースで3万2000円を割り込むのは、8月25日(3万1624円)以来、約1カ月ぶり。
日経平均は配当落ち分を考慮しても大幅安。前引けにかけてガクッと下げてしまったため、リスク回避姿勢が強まった。
日経平均が1.5%安、TOPIXが1.4%安と同程度の下落率で、グロース・バリュー問わず日本株全体で水準を切り下げている。
東京証券取引所が引け後に発表した、9月第3週(19−22日)の投資部門別の売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は9131億円の売り越しで、3週連続売り越し。個人投資家は6613億円の買い越しで、2週ぶりに買い越しとなった。
29日の日経平均株価は、軟調な展開が続きそうだ。
同日は終値ベースで日経平均株価の銘柄入れ替えが予定され、それに絡む換金売りが4000億円超とみられている。28日は株価指数先物への大口の売りで下げ幅を拡大したことから、引き続き先物の売買に対して神経質な反応をみせる場面もありそう。また、週末、月末、半期末が重なることもあり、手控えムードが広がるとみられる。
あすは週末かつ月末で、色々と思惑も交錯しやすいだろう。
多くの銘柄の方向性がそろった場合には、指数の振れ幅も大きくなりやすい点には留意したい。きょうの大幅安(28日終値は3万1872円)で、週間(22日終値は3万2402円)でも月間(8月31日終値は3万2619円)でも下落となる可能性が高まった。
また、13週線(3万2362円、28日時点、以下同じ)も大きく下回っている。もう一段下を見に行った際には、26週線(3万1456円)がサポートとして機能するかが焦点となるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
32655.58 75日移動平均線
32654.37 均衡表転換線(日足)
32636.66 25日移動平均線
32606.84 新値三本足陽転値
32603.19 均衡表基準線(日足)
32524.07 均衡表雲上限(日足)
32454.78 均衡表転換線(週足)
32368.59 6日移動平均線
32362.31 13週移動平均線
32196.29 ボリンジャー:-1σ(25日)
32163.32 均衡表雲下限(日足)
31872.52 ★日経平均株価28日終値
31852.98 ボリンジャー:-1σ(13週)
31755.93 ボリンジャー:-2σ(25日)
31456.91 26週移動平均線
31343.64 ボリンジャー:-2σ(13週)
31315.56 ボリンジャー:-3σ(25日)
30834.30 ボリンジャー:-3σ(13週)
30600.28 均衡表基準線(週足)
29850.28 200日移動平均線
29767.55 ボリンジャー:-1σ(26週)
28078.20 ボリンジャー:-2σ(26週)
ザラ場高値は2日連続で5日移動平均線に届かなかったほか、5日線の上方を走る25日線は下向きに転換して下落基調の強まりを窺わせた。一目均衡表では終値が雲下限を下回り、相場局面が「中立」から「弱気」に変化した可能性がある。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は118.64%(昨日132.14%)に急低下し、過熱ゾーン入りの目安となる120%を8月31日以来およそ1カ月ぶりに下回った。