値上がり優勢、個人投資家の買い
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【市況】東証グロース(大引け)=値上がり優勢、個人投資家の買い
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東証グロース市場はこのところの株高により投資余力を高めた個人投資家が新興株に買いを入れた。業績が好調なテンシャルへの買いも続き指数を支えた。
市場関係者は「米関税政策の影響を受けにくい内需株の多い新興株に物色の買いが入りやすかった」とみていた。
東証グロース市場250指数は4日続伸した。終値は前日比0.41ポイント(0.05%)高の800.62と、2023年7月5日(810.74)以来、約2年1カ月ぶりの高値を付けた。
グロース市場は前日に上昇していた銘柄が多く、上値追いの手掛かりが見当たらない中で利食いが出て、前場のグロース250は小幅マイナスで推移する時間が長かった。ただ、株価が最高値圏まで上昇して評価損益率が大きく改善し、「個人の買い余力と意欲は強まっている」とされ、押し目買いや循環物色的な買いも入り、後場のグロース250はおおむねプラスで推移した。
グロース市場ではAiロボやTKPが上昇した。一方、グロービングやQPS研究所は下落した。値上がり銘柄数312、値下がり銘柄数256と、値上がりが優勢だった。
個別ではAiロボティクス、TENTIAL、THECOO、ビーマップ、AppBankなど6銘柄がストップ高。キューブは一時ストップ高と値を飛ばした。L is B、レジル、Liberaware、イオレ、ククレブ・アドバイザーズなど49銘柄は年初来高値を更新。コンヴァノ、アルファクス・フード・システム、QDレーザ、インティメート・マージャー、イタミアートが買われた。
一方、オルツが年初来安値を更新。Synspective、東京通信グループ、網屋、アクセルスペースホールディングス、レナサイエンスが売られた。