続伸、石破首相辞任表明、円安で株買い
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【市況】東京株式(寄り付き)=続伸、石破首相辞任表明、円安で株買い
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8日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前週末比432円32銭高の4万3451円07銭。
石破茂首相が退陣を決めたことを受け、きょう午前中に臨時の役員会が開かれ、次期自民党総裁を選ぶ臨時総裁選の実施に向けてその方式や日程の検討を行う見通し。新政権に対する期待が株式市場にはプラス材料となる。
ただ、既に石破首相退陣の方向性についてマーケットは事前に織り込んでいた面もあり、前週後半2営業日合計で日経平均は1000円を超える上昇を示していたこともあって、買い一巡後はやや上値が重くなるケースも考えられる。米国株市場では景気失速への懸念がネガティブ視されていることから、東京株式市場の海外投資家の売買に反映される可能性もあるだろう。
5日のNYダウ工業株30種平均は前日比220ドル(0.48%)安の4万5400ドルと反落した。同日発表の8月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比2万2000人増えた。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(7万5000人増)を下回った。米労働市場が減速感を強めたとの見方から、高値圏にある株式には売りが優勢だった。
個別では、任天堂や三菱重、マツダが上昇している。一方、ニデックやINPEX、トヨタが下落している。