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4日ぶり反落173ドル安、中東情勢緊迫化で
【市況】4日ぶり反落173ドル安、中東情勢緊迫化で

1日のNYダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前日比173ドル18セント(0.40%)安の4万2156ドル97セントで終えた。
 
イスラエル軍は同日、イランがイスラエルに向けて複数のミサイルを発射したと明らかにした。反撃の可能性を示唆したため、中東情勢の一段の悪化が避けられないとの見方から、ハイテク株など幅広い銘柄の売りが膨らんだ。ダウの下げ幅は一時380ドルを超えた。
 
 一方、産油国からの供給混乱が生じるとの懸念から原油先物相場が上昇したことを受け、シェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連銘柄は買われた。
 
市場では「現時点で株価や原油相場にどの程度の影響を与えるのか予想しにくい」との受け止めがあった。
 
米原油先物相場は一時、前日比5%あまり上昇した。「恐怖指数」とも呼ばれる米株の変動性指数(VIX)は急上昇し、不安心理が高まった状態を示すとされる20を上回る場面があった。ダウ平均は前日まで連日で過去最高値を更新した後で、主力株に持ち高調整や利益確定目的の売りが出やすかった面もある。
 
売り一巡後は、ダウ平均は下げ渋った。景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ株の一部に買いが入った。地政学リスクへの警戒から、軍需・防衛関連や資源関連の銘柄にも買いが入り、ダウ平均を支えた。
 
ダウ平均の構成銘柄では、アップルが下落。一部のアナリストが最新スマートフォンの需要が弱い可能性に言及し、材料視された。アナリストが投資判断を引き下げたウォルト・ディズニーも安かった。インテルとマイクロソフトも売られた。半面、ボーイングとシェブロンが上昇。メルクやトラベラーズといったディフェンシブ株の一角にも買いが入った。
 
ナスダック総合株価指数は反落した。前日比278.811ポイント(1.53%)安の1万7910.359で終えた。エヌビディアやマイクロン・テクノロジーといった半導体株の下落が目立った。半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.8%安で終えた。
 
 
 

【シカゴ日本株先物概況】
 
1日のシカゴ日経平均先物は下落した。12月物は前日比85円安の3万8030円で終えた。
NYダウ平均は、中東情勢緊迫化を背景としたリスク回避の売りが進み、4営業日ぶりに反落した。
この日は米株式相場が下落し、シカゴ市場の日経平均先物にも売りが優勢となった。
 
 
シカゴ日経225先物 (円建て)
38030 ( -740 )
 
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
38195 ( -575 )
 
( )は大阪取引所終値比
 
 



【欧州株式市場】
 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 8276.65(+39.70)
 
1日のFTSE100種総合株価指数は反発し、前日比39.70ポイント(0.48%)高の8276.65で終えた。イランがイスラエルへの攻撃を準備をしていると伝わったのをきっかけに原油先物相場が上昇し、英しシェルなどエネルギー株に買いが波及した。

FTSEの構成銘柄では、航空・防衛大手BAEシステムズが2.91%高、石油大手BPが2.37%高、広告大手WPPが2.25%高と買われた。一方、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は4.97%安、格安航空のイージージェットは3.54%安、資産運用大手インターメディエイト・キャピタル・グループは3.50%安。

 

 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 19213.14(-111.79)

1日のドイツ株価指数(DAX)は続落し、前日比111.79ポイント(0.57%)安の1万9213.14で終えた。指数は前日終値を上回って推移する場面があったものの、午後にイランがイスラエルに対する攻撃を準備していると伝わったのをきっかけに投資家のリスク回避姿勢が強まると株式への売りが増え、DAXは下げに転じた。

個別では、日用品大手ヘンケルが2.89%安、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが2.72%安、郵便・物流大手ドイツポストが2.22%安と下げた半面、防衛大手ラインメタルは5.06%高、素材化学大手コベストロは3.79%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーは2.66%高で取引を終えた。

 

 

■フランス・パリ株価指数
CAC40 7574.07(-61.68)

フランスの株価指数CAC40は続落し、前日比0.80%安で終えた。エネルギー大手の仏トタルエナジーズや、軍事通信システムなどを手掛ける電子機器大手タレスが上昇した。他方、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンなど消費関連に売りが出た。

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