反落スタート、利益確定売り優勢
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【市況】東京株式(寄り付き)=反落スタート、利益確定売り優勢
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31日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比271円07銭安の3万1057円09銭。寄り付き後に下げ幅は300円を超えた。前日まで4日続伸し、1990年7月以来33年ぶりの高値を連日で更新しており、利益確定売りが出やすくなっている。
前日の欧州株市場が全面安に売られたほか、米国株市場でもNYダウが反落した。ナスダック総合株価指数は、米エヌビディア<NVDA>の上昇が牽引しプラス圏で引けたものの総じて買い手控えムードが強い。
前日に日経平均は上昇した一方でTOPIXはマイナス圏で引けており、値下がり銘柄数の多さが目立った。きょうも利益確定売り圧力が意識されるなか、上値の重い地合いを強いられそうだ。下値では出遅れた向きの押し目買いが予想され、下げ幅は限定的なものにとどまる可能性もあるだろう。
財務省と日銀、金融庁は30日夕、国際金融資本市場に関する情報交換会合(3者会合)を開いた。足元の円安に対するけん制との見方もあり、外国為替相場での円安は一服。輸出関連株を中心に重荷となっている。
政府は朝方、北朝鮮がミサイルを発射したもようだと全国瞬時警報システム(Jアラート)を発令し、沖縄県に避難を呼びかけた。現在は避難呼びかけは解除されたが、地政学的リスクの高まりも投資家心理の悪化につながっている面がある。
東証株価指数(TOPIX)は続落している。
個別では、アドテストと東エレクが下落している。SUBARUや三菱ケミG、丸紅も安い。一方、独ダイムラー傘下の三菱ふそうトラック・バスとの経営統合が発表された日野自は急騰している。