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反発517円高 ハイテクに買い
東京株式(前引け)=反発517円高 ハイテクに買い

 
4日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前日比517円27銭高の4万2456円16銭だった。
 
きょう前場は大型株中心に買い戻しが優勢だった。日経平均は一時540円あまり上昇した。前日の米国株市場では労働関連の経済指標が市場予想に届かなかったことを背景に景気敏感株の多いNYダウが下落したものの、独占禁止法を巡る裁判の判決が好感されて大幅高となったグーグルの親会社アルファベットをはじめとしてナスダック総合株価指数は上昇した。米ハイテク株高の流れを受け、東京株式市場では先物主導で全体相場が押し上げられる格好に。指数寄与度が高いAI・半導体関連の値がさ株が買われ上げ足を強めた。値上がり銘柄数は全体の7割近くとなった。
 
午前の中ごろに伸び悩む場面もあった。相場上昇で年金基金など国内機関投資家による持ち高調整の売りや個人による利益確定売りが出た。外国為替市場で円相場が前日夕に比べ円高・ドル安に振れたことも輸出関連を中心に上値を抑えた。
 
後場の日経平均株価は、堅調な展開が期待される。米国の利下げ期待が継続しており、これが投資心理を支える可能性がある。為替が引き続き円安傾向にあること、加えて非鉄金属セクターなどへの買いの流れが後場でも続くことが見込まれる。ただし、前場での上昇幅が大きかったことから、利益確定の売りが出やすく、上値を抑える場面も見られよう。そのため、需給のバランスに注目しながら動向を見極める必要がある。
 


 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは24.31ポイント(0.80%)高の3073.20だった。JPXプライム150指数も反発して前場を終えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆987億円、売買高は9億5871万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1120。値下がりは434、横ばいは64だった。
 
業種別では、非鉄金属、鉄鋼、保険業などが値上がり率上位になった一方、ゴム製品のみが下落している。
 
 
個別ではソフトバンクグループ(SBG)が高く、アドバンテストや東京エレクトロン、フジクラが値上がり。ファーストリテイリングも水準を切り上げた。前日に金融子会社の「パーシャル・スピンオフ(分離・独立)」の実行を発表したソニーGも高い。トヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャル・グループ、東京電力ホールディングスのほか、任天堂、サンリオも堅調だった。
 
半面、前日に不適切な会計処理の可能性のある事案が見つかったと発表したニデックが急し、制限値幅の下限(ストップ安水準)まで売られる場面があった。キーエンス、信越化学工業が安く、良品計画、コナミグループ、ソシオネクスト、京セラ、浜ゴム、SMCも値下がりした。


 
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