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反発 米ハイテク株高で、ソフトバンクGは安い
東京株式(前引け)=反発 米ハイテク株高で、ソフトバンクGは安い
 
25日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前週末比189円39銭高の4万8815円27銭だった。
 
前日の米国株市場でナスダック総合株価指数が大きく上昇したことから、投資家のセンチメントが改善し、主力銘柄の一角を中心に買い戻される展開となった。米国では12月のFOMCで追加利下げの可能性が再び高まっており、これがポジティブに捉えられている。ただ、日経平均は朝方に大きく上昇してスタートしたものの、その後は上げ幅を縮小した。日経平均は前週末に1200円弱の急落をみせた後だけに上値の重さが目立っている。
 
東京株式市場が祝日で休場だった24日の米株式市場で主要3指数がそろって上昇した。
米連邦準備理事会(FRB)高官が相次いで追加利下げを支持する姿勢を示し、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が再燃している。これを受け、24日NYダウ工業株30種平均は続伸した。エヌビディアやグーグル親会社のアルファベットなどが上昇し、ナスダック総合株価指数は2.68%高、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.63%高と大きく値上がりした。
東京株式市場でも値がさの半導体関連株を中心に幅広い銘柄に買いが先行した。アドバンテストや東京エレクトロンをはじめとする半導体・人工知能(AI)関連銘柄が買われ、相場を押し上げた。上げ幅は一時500円を超えた。
 
朝方の買い一巡後、日経平均の上値は重かった。財政悪化懸念や日銀の早期利上げ観測を背景に国内長期金利が上昇基調にあり、株式には相対的な割高感を意識した売りが出やすかった。外国為替市場で円相場が円高・ドル安方向に振れていることも重荷だった。
 
ソフトバンクグループ(SBG)の大幅安も日経平均の上値を抑えた。グーグルが18日に発表した生成AIの最新の基盤モデル「Gemini(ジェミニ) 3」が高い評価を集めている。SBGが出資する米オープンAIとの競争激化を警戒した売りが出たようだ。
 



 
後場の日経平均株価は、買いが先行した流れを維持しつつも、過熱感の警戒が重しとなるため横ばいからやや上値が抑えられた展開が予想されよう。為替ではドル円が引き続き円安水準近辺で推移しており、輸出関連株には支援材料となる一方で、円安によるコスト高警戒も意識される。需給面では、前週末の下げを受けた買い戻しの動きが継続しているものの、主力値がさ株の利食い売りも出やすいとの見方もある。
 
 
東証株価指数(TOPIX)は小幅に続落した。前引けは0.10ポイント(0.00%)安の3297.63だった。JPXプライム150指数は続落した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆9618億円、売買高は11億9786万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は833。値下がりは710、横ばいは68だった。
 
 
個別ではキオクシアホールディングス、アドバンテストが大きく買われ、レーザーテックやフジクラも買い優勢。三井海洋開発が上昇、日立製作所も堅調。日本板硝子が値上がり率トップに買われ、富士紡ホールディングスも急騰した。住友電気工業、TDK、リクルート、エーザイ、第一三共、住友不動産が買われた。
 
半面、売買代金トップのソフトバンクグループが大幅安で値下がり率も首位に。ディスコも値を下げた。東京電力ホールディングスが売られ、サンリオも下値を探った。三井金属の下げが目立つ。ソニーグループ、コナミグループ、任天堂、KDDI、花王、味の素が下落した。

 
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