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71安と反落、朝高後下落 円相場上昇で
東京株式(前引け)=71安と反落、朝高後下落 円相場上昇で
 

 
5日午前の日経平均株価は反落し、午前終値は前日比71円18銭安の3万8727円19銭だった。
 
朝方は前日の米株高を引き継いで一時300円を超えて上昇したが、日経平均の上値は重かった。
朝方取引開始後15分で前場の高値を形成し、その後は漸次下値を探る動きに移行。前引け時点ではマイナス圏に沈んでいる。米株価指数先物が軟調な推移をみせていることや日銀の早期利上げへの思惑から国内金利が上昇し、外国為替市場で1ドル=153円台前半まで急速に円高が進んだことなどが嫌気された。
日経平均は前引けにかけて一時100円を超えて下落した。
 
市場では「国内金利の上昇が株にはネガティブに効いている。決算を受けた個別物色の動きはみられるが、相場全体を支えるほどの勢いはない」との声が聞かれた。
 
後場の東京株式市場は、決算発表銘柄に関心が向かい、日経平均やTOPIXは前日終値水準での小動き推移となりそうだ。12時台には、旭化成、郵船、13時台には、日清食HD、トヨタ自、15時に、キッコーマン、フジHD、ダイキン、ミネベアミツミ、コンコルディア、島津製作所、野村、東武、KDDIなどが決算発表を予定している。
 
 
 


東証株価指数(TOPIX)も反落した。前引けは0.03ポイント安の2737.99だった。JPXプライム150指数は反落し、1.44ポイント安の1208.20で前場を終えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆2898億円、売買高は10億5826万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は601。値上がりは983、横ばいは55だった。
 
業種別は、医薬品、空運、機械、陸運、食料品などが下落した一方、海運、倉庫・運輸、その他製品、情報・通信、鉄鋼などが上昇した。
 
個別では、レーザーテックが軟調、ディスコも売りに押された。IHIも値を下げた。イビデンがストップ安に売り込まれ、決算内容が嫌気されて三越伊勢丹ホールディングスなども大幅安となった。中国塗料、ニチレイ、三菱電機が下落したほか、寄付きは決算を材料に買い優勢でスタートした横河電機が買い一巡後は前日比マイナスで推移した。このほか、ソシオネクスト、TDK、アルプスアルパイン、京セラ、スクリーンHDなどが売られた。
 
半面、ソフトバンクグループがしっかり、任天堂も強い動き。10-12月期営業利益が市場コンセンサスを上回ったことからパナソニック ホールディングスが大幅高。11時に発表した決算と増配などが材料視されて丸紅が上げ幅を拡大。
また、川崎汽船、日本郵船、商船三井の海運株もそろって買われた。東京精密がストップ高を演じ、イリソ電子工業、タカラスタンダードなどが急騰した。
このほか、東京建物、住友化学、UBE、信越化、しずおかFG、ふくおかなどが上昇した。



 
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