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4日続伸し連日最高値 一時4万5000円台、米ハイテク株高で
東京株式(大引け)=4日続伸し連日最高値 一時4万5000円台、米ハイテク株高で
【大引け概況】

16日の日経平均株価は4日続伸した。終値は前週末比134円15銭高の4万4902円27銭で、連日で最高値を更新した。取引時間中には初めて一時4万5000円台に乗せた。
 
本日のマーケット動画
時間:00:01:27 容量:17.50M  ▼音声 VOICEVOX Nemo

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きょうは主力株を中心に総じて買いが優勢となった。日経平均株価は高く始まったあと値を消し、前場はマイナス圏に沈む場面もあったが、その後は再び買い直された。ただ、一時は未踏の4万5000円台に乗せる場面があったものの、終盤は伸び悩み結局4万4900円近辺まで押し戻されて着地している。
前日の米国株市場ではナスダック総合株価指数が6日連続の史上最高値更新と気を吐いたほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も8連騰で最高値となるなどハイテクセクターを中心に強調展開が目立った。これを受けて東京株式市場でも半導体製造装置の主力銘柄が牽引役となって全体相場を押し上げている。値上がり銘柄数は全体の67%とプライム市場全体の3分の2にあたる銘柄が上昇する形となった。なお、売買代金はメジャーSQを除くと今月3日以来となる5兆円台に乗せている。
 
市場関係者は「世界的にAI関連銘柄の業績期待が高まっているうえ、米連邦準備理事会(FRB)が緩和的な金融政策に転換すれば、株式の相対的な割高感が和らぐとの見方も株式への資金流入を促した」と話す。世界的な株高が続く中、一段と先高観を強めた海外短期筋による先物買いが日経平均の上昇を主導した面もあった。
 
日経平均は午前、下落に転じる場面があった。取引時間中として初の4万5000円台乗せで目先の達成感が出たほか、中長期運用を手掛ける国内機関投資家などは高値警戒感から利益確定売りを出していたようだ。
 
 
さて、東京株式市場は勢いが衰えることなく本日も指数が高値更新へ。業績面から見た割安感はないが、米利下げやハイテク人気、国内の景気対策期待などで株式を本質的に売る状況にはない。9月相場は中旬以降は企業の期末対策の益出し売りがあり上値は重くなるが、良好な需給がそれを簡単に吸収してしまいそうな雰囲気だ。今週は米利下げでいったん材料出尽くしとなるが、次回以降の利下げも期待されており押しはあっても浅いだろう。
 

 


TOPIXは4日続伸した。終値は7.87ポイント高の3168.36で、連日で最高値を付けた。JPXプライム150指数も4日続伸。1.76ポイント高の1365.89で終え、算出来の高値を更新した。
 
東証プライムの売買代金は概算で5兆481億円、売買高は19億8545万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1078。値下がりは493、横ばいは48だった。
 
業種別株価指数(33業種)は石油・石炭製品、輸送用機器、水産・農林業、精密機器などが上昇した。下落はその他製品、不動産業など。
 
個別では、売買代金トップのディスコが大幅高となったほか、東京エレクトロン、キオクシアホールディングス、TD、村田製作所、信越化学工業なども買われた。IHI、川崎重工業も買いが優勢。トヨタ自動車が上昇し、ニデック、豊田通商、オリンパスも値を上げた。KLab、富士石油、PR TIMESがストップ高人気となり、日本ケミコン、マンダムも大きく株価水準を切り上げた。テスホールディングス、日本ヒュームなども値を飛ばした。
 
半面、フジクラが冴えず、サンリオが大きく下値を探ったほか、任天堂も売られた。ソニーグループ、日立製作所も軟調。ファーストリテイリング、テルモ、日東電工、バンダイナムコHD、フジクラ、塩野義製薬、KDDI、エーザイ、メルカリ、ベイカレント、リクルートホールディングスが安く、良品計画も売りに押された。H.U.グループホールディングス、WOWOWが急落、ラクスル、ANYCOLOR、くら寿司、グッドコムアセットなども大幅安。エイチ・アイ・エスの下げも目立つ。





 
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