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大幅続伸、一時3万9000円台乗せ
東京株式(前引け)=大幅続伸、一時3万9000円台乗せ

 25日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前週末に比べ584円83銭(1.53%)高の3万8868円68銭だった。
きょう前場はリスク選好の地合いで、日経平均は高く始まった後も先物主導で漸次水準を
切り上げ、一時700円を超える上昇で3万9000円台を回復する場面があった。前週末の欧州株市場が総じて上昇したことを受け、主力株をはじめ強気優勢の地合いとなった。外国為替市場では急速に円高方向に振れているが、これが特に嫌気される動きとはならず、インバウンド関連など内需株への買いを誘導している
 
前週末の米株式市場は米景気の底堅さを示す経済指標の発表を受け、ダウ工業株30種平均が最高値を更新した。この流れを受け東京市場でも主力株など幅広い銘柄に買いが入った
 
22日発表の11月の米国購買担当者景気指数(PMI)速報値は総合が2年7カ月ぶりの高水準となった。米景気の底堅さが確認されたことで、景気敏感株などに買いが入りダウ工業株30種平均は最高値を更新した。米株式市場の流れを受け、東京株式市場でも精密機器や機械など景気敏感株が上昇した。ファストリなど値がさ株も総じて堅調だった。日経平均は寄り付き以降も上げ幅を拡大し、前場中ごろにかけては海外短期筋とみられる株価指数先物への断続的な買いが入り、上げ足を速める場面があった。
 
市場では「PMIで米景気の底堅さを確認できたことによるファンダメンタルズ要因に加え、配当の再投資による買いなど需給面でのサポートが日経平均の大幅上昇につながった」との声が聞かれた。
 
 
後場の日経平均株価は、幅広い銘柄への物色が続いて堅調推移が続きそうだ。現状市場では、12月18-19日に実施される年内最後の日本銀行による金融政策決定会合での追加利上げ実施観測が高まりつつある。
これを受けて為替市場では1ドル154円水準で円安ドル高進行は一服している。東京市場では、地銀やメガバンクがしっかりとした動きを見せているが、金融株など金利メリット銘柄は12月会合まで思惑先行の動きが見られそうだ。一方、不動産など金利デメリット銘柄は、総じてさえない推移となる可能性があることを想定しておきたい。
 
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは27.61ポイント(1.02%)高の2724.14だった。JPXプライム150指数も続伸し、14.42ポイント(1.21%)高の1205.01で前場を終えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆1473億円、売買高は9億1131万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1182。値下がりは401、横ばいは61だった。
 
業種別では、陸運業、精密機器、医薬品などが上昇した一方で、海運業のみ下落した。
 
個別ではレーザーテック、東京エレクトロンなどの一部の半導体関連株が高く、ソフトバンクグループが大幅高。ファーストリテイリングも上昇した。村上ファンド系の株式保有が一部伝わった京成電鉄が物色人気で値上がり率トップとなり、京浜急行電鉄も値を飛ばした。リクルートホールディングスも値を上げている。
三菱UFJや三井住友などの金融株が堅調に推移。また、三菱重工業、アシックスなどが上昇となった。ほか、プロレド・パートナーズ、YTLなどが買われている。
 
一方、アドバンテスト、ディスコ、フジクラなどが軟調に推移した。また、IHI、メルカリ、NTT、伊藤忠、日立なども下落。主要金融機関による株式売出の実施を発表した明治HDが売り先行。ほか、フジオフードグループ本社が急落、システムリサーチ、セレス、泉州電業などが値下がり率上位となった。

 
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