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英明コラム 5月第5週 マーケットストラテジーメモ
「英明コラム 5月第5週 マーケットストラテジーメモ」


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《マーケットストラテジーメモ》11月 第5週

25日(火):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って反発。12月FOMCでの利下げ期待の勝手な高まりが背景。ただナスダック総合は3週続落。週間では3月以来最長の下落となった。同指数は10月高値から7%下落。週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。「12月利下げ観測が高まり、ハイテク株の割高なバリュエーションを巡る懸念が和らいだ」との解釈。AI関連のモメンタム株「マグニフィセント・セブン(超大型ハイテク銘柄)」が買われた。ただS&P500とナスダックは依然として月間ではマイナス圏。ドイツ銀行はS&P500が来年末までに8000ポイントに達すると予想。これは好感された。日経平均株価は33円高の4万8659円と小幅反発。米追加利下げ観測の高まりを受け、ハイテク株の上げが目立った。
 
日経平均の上げ幅は一時500円を超えた場面もあった。SBGが急落。一時、10%あまり下げ、1銘柄で日経平均を340円下押し。TOPIXは続落。東証プライムの売買代金は6兆1958億円。TDK、第一三共が上昇。ソニー、ディスコが下落。
 
26日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って3日続伸。ただエヌビディアは2.6%下落。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は0.2%と小幅高。百貨店チェーンのコールズとアパレル大手アバクロンビー・アンド・フィッチは通期利益見通しを上方修正。それぞれ42.5%、37.5%上昇。グーグルの親会社アルファベットが1.5%上昇。メタは3.8%上昇。グーグルを傘下に持つアルファベットの時価総額がマイクロソフトを上回った。逆転は2018年9月以来、7年ぶり。グーグルが生成AI基盤「Gemini(ジェミニ)3」を公表。高い評価を得ている。
 
日経平均株価は899円高の4万9559円と続伸。日経平均への寄与度が大きいSBGBG)を中心に幅広い銘柄が買われ、上げ幅は一時1000円を超えた。5万円に接近すると主力株に戻り待ちの売りが出て、日経平均は上げ幅を縮小した。TOPIXは3日ぶりに反発。 東証プライムの売買代金は6兆1067億円。トヨタ、三井物が上昇。キーエンス、郵船が下落
 
27日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は感謝祭前で商い減少ながら4日続伸揃って4日続伸。ハイテク株の回復や12月の利下げ観測の高まりが背景。AIサーバーメーカー、デル・テクノロジーズの第4四半期業績見通しが市場予想を上回ったことを好感。デルは5.8%上昇した。「感謝祭のような休暇前後に見られる典型的なパターン。出来高が細り個人投資家の楽観ムードがやや強まる傾向がある」という声がある。
 
日経平均株価は608円高の5万167円と3日続伸。終値ベースで5万円台に乗せるのは17日以来。上げ幅は一時700円を上回った。TOPIXは続伸。一時は13日の最高値を上回った。東証プライムの売買代金は4兆9659億円と9月18日以来約2カ月ぶりの低水準。アドテスト、東エレクが上昇。中外薬、HOYAが下落。
 
28日(金):
木曜のNY株式市場は感謝祭で休場。日経平均株価は86円高の5万253円と4日続伸。市場参加者が少なく、日経平均は方向感が乏しかった。中間配当の再投資買いが意識され、銀行などのバリュー(割安)株が堅調だった一方、足元の相場上昇をけん引していた半導体関連銘柄に持ち高調整の売りが出た。
 
日経平均の一日の値幅は268円と9月29日(262円以来の小ささ。TOPIXバリュー指数は連日で最高値を更新。TOPIXは月間で1.39%。8カ月続伸。8カ8か月連続高は023年1-8月以来、2年3カ月ぶり。東証プライムの売買代金は4兆6995億円。9月177日(4兆6178億円)以来の少なさ。住友商、信越化が上昇。ファストリ、良品計画が下落。
 
(2)欧米動向
 
9月の小売売上高は前月比0.2%増。
市場予想の0.4%増を下回った。
PPIは前月比0.3%上昇。
変動が激しい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.1%上昇。
市場予想の0.2%上昇を下回った。
11月のCB消費者信頼感指数は88.7と前月の95.5から低下。
4月以来の低水準。
 
(3)新興国動向
 
25年の台湾の域内総生産(GDP)予測は前年比7.37%増。
8月時点の予測である4.45%から大幅に引き上げられた。
2010年(10.25%増)以来の高水準となる。
26年のGDP予測は2.81%増から3.54%増へ引き上げた。
 



(兜町カタリスト 櫻井英明)
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