波乱含みの展開か
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波乱含みの展開か |
Market Data
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【日経平均】
33585円58銭(▲1023円42銭=2.96%)
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【TOPIX】
2466.91(▲72.49=2.85%)
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【グロース250】
631.40(△17.76=2.89%)
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【プライム売買高】24億3540万株(▲3億1381万株)
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【売買代金】5兆4413億円(▲1536億円)
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【値上がり銘柄数】501(前日:1623)
【値下がり銘柄数】1100(前日:8)
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【新高値銘柄数】42(前日:45)
【新安値銘柄数】23(前日:5)
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【25日騰落レシオ】82.46(前日:89.27)
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■本日のポイント
1.日経平均は1023円安と大幅反落、一時2000円近い下落に
2.米中摩擦激化への懸念強くNYダウは1014ドル安と急反落
3.為替は一時1ドル=142円80銭台と急激な円高進行を嫌気
4.東エレクや三菱重、三菱UFJといった主力株に売りが膨らむ
5.ベイカレントが高く、イオンやツルハ、ウエルシアが買われる
今週は軟調展開となった。
週明け7日の日経平均は前週末のダウ平均が2000ドルを超える下落となったことを嫌気して全面安。
8日はナスダック高に好反応を示して全面高となった。9日は米国株安を受けてグロース株が下げを主導して全面安。10日はトランプ大統領が「相互関税」の一時停止を表明したことで2894円高と大きく跳ねたが、11日は米国株安や円高を嫌気して全面安となった。
5営業日すべてで4桁の値幅が出た上に、全面安と全面高を交互に繰り返した1週間。
日経平均は週間では195円の下落となったが、週初の発射台が低く、週足では3週ぶりに陽線を形成した。
来週は波乱含みの展開か。
国内は材料が乏しい上に、本決算の発表を前に3月決算銘柄の多くが手がけづらくなる時期に入る。主力大型株の値動きは不安定となりやすく、今週同様、もしくは今週以上に指数の値動きは荒くなる可能性がある。米国では決算発表が出始めるが、先行き不透明感が強まっているだけに、決算に対する反応は厳しめになるとみておいた方が良いだろう。
16日には米3月小売売上高が発表されるが、小売指標が悪かった場合には米国の景気悪化が強く意識されるだけに注意を要する。世界的に株式市場が不安定となっているだけに政策期待は高まりやすく、下値では買いは入るとみる。ただ、乱高下が続く中では高くなれば戻り売りも出やすく、荒い動きが続くだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
37532.97 13週移動平均線
37272.03 均衡表雲上限(週足)
36638.94 ボリンジャー:-1σ(26週)
36482.53 均衡表雲下限(週足)
35996.82 25日移動平均線
35628.83 ボリンジャー:-1σ(13週)
35617.56 新値三本足陽転値
35595.49 均衡表基準線(週足)
35187.11 均衡表転換線(週足)
35041.63 ボリンジャー:-2σ(26週)
34506.72 均衡表基準線(日足)
34036.46 ボリンジャー:-1σ(25日)
33724.69 ボリンジャー:-2σ(13週)
33585.58 ★日経平均株価11日終値
33444.31 ボリンジャー:-3σ(26週)
33422.64 均衡表転換線(日足)
32973.06 6日移動平均線
32076.11 ボリンジャー:-2σ(25日)
31820.55 ボリンジャー:-3σ(13週)
30115.76 ボリンジャー:-3σ(25日)
日足ローソク足は陰線で終了。ザラ場1982.42円安まで押されて5日移動平均線下方に下ヒゲを伸ばしたが、終値は1023.42円安と下げ幅をほぼ半減し、5日線上方にとどまった。本日終値は7日安値30792.74円から2792.84円高の水準に位置し、下値での買い需要を確認する形となった。ただ、株価上方を走る25日線や13週線は下向きのままで、下落トレンド継続を示唆。週足では26週線が52週線を下回るデッドクロスを形成して中長期の弱気相場入りを警告している点に留意が必要となろう。